第8話凜のため、金髪先輩にキレる転校生②
今から答えようとすると。
ガラガラ……ドン
勢いよくドアが開かれてキョロキョロ。
目が合った。
「おい、そこのお前、ちょっとこい」
わざと外でもキョロキョロ見てみるか!
「お前だよお前転校生-早くこい。」
この金髪さっきからお前お前って、上からこいって何様じゃ~
叫ばないけどふざけんな。
「凜あの金髪ウザイ、誰?」
「青ネクタイは2年生だよ。しつこく何度も言い寄られる。」
「良太、二人連れて少し離れてね。・・・初日から害虫駆除か。」
優しく3人に聞こえるように語った。
「晴くん喧嘩しないでよ。」
「お前先輩を無視かぁ、ビビってないでついてこい!」
金髪に染めとけばビビると思ってんだろうか?
「あぁー僕ですかー何ですか、先輩、大声でお前お前うるさいですよ。」
「お前‥先輩にその口の利き方なめてんのぉ。」
…ニヤニヤしながら近寄ってくんなよ。
どこからか先生呼んでくると聞こえたし。
「口の利き方いう前に、教室入ってキレてたの、先輩ですよね。しかも、先輩とは初対面ですよね、お前お前しか言わない先輩なんですか!、4人で見下ろせば、怖じ気付くとでも思いました?初対面の先輩でも上から目線で言われると気分悪いんですがぁ!」
「転校生俺達をバカにしてんのかぁ」
優しく先輩に語ると‥胸ぐらを掴まれ重い腰を上げた。
一握り小さなこの金髪。
「キレながら第一声がお前お前ってまずは、転校生名前教えてとか、お前以外に聞き方ありますよねぇ。手をは・な・せ・よ金髪。」
手をすぐ離す聞き分けのよい子だなぁ
疲れるし座りますかぁ
ヨイショ
「座るな、いいからこい」
「ついて行きませんよ。暴力ですかぁ」
「・・殴らねぇよ‥転校生に聞きたいことがある。」
「ならここで聞いてくださいよ、金髪先輩」
「・・ここではちょっとな」
「僕に愛の告白ですかぁ、男性には興味ないのでごめんなさい。」
「いやいや、違うからぁ」
「凜関係ですか金髪先輩近寄ってくるとき、カッコつけてチラチラ凜ばっかり見てましたけどぉ?凜も金髪先輩に何度も言い寄られるって言ってたんですがねぇ、どうですか金髪先輩違いますか?」
「・・凜関係だよっ。」
「なぁーに、馴れ馴れしく凜って呼んでるんですか、なめてるんですか金髪先輩、凜に呼んでいいか聞きましたかぁ。ねぇ凜この金髪先輩に馴れ馴れしく呼ばれたくないよね?正直に言ってね。」
「晴斗落ち着けマジで顔怖いぞっ」
「失礼だよ良太くん、俺は怒ってないよ。」
「・・・先輩正直断ってるのに手とか握ろうとしてきたり、名前で呼んで彼氏ずらされるのもイヤですやめてください。」
「聞きましたかぁ?金髪先輩冗談は髪だけにしてくださいね。僕も凜の父になにかあれば怒られるのでね。」
「・・凜・いゃ月城さんごめんね。」
「金髪先輩僕に何の用ですか?」
「・・・」
凜に言われて、金髪は顔色悪いな。
4人とも変な汗かいてるし。
「途中から話は聞いた、飯島くんの声が教室の外まで聞こえるけど大丈夫?」
「島野先生、名前の知らない金髪先輩とお話してます。声うるさかったですか。ごめんなさい。」
「いやいや廊下も静かすぎで、転校生が先輩に絡まれてるって聞いたけど大丈夫?」
「絡まれてませんよ!金髪先輩と子分3人と仲良くお話し中です。転校初日からご迷惑かけて…先生ごめんなさい‥」
「いいよ‥喧嘩しないでね。」
「僕は全然怒ってませんし喧嘩しませんよ。金髪先輩と子分はどうか知りませんけどね。」
島野先生はそれだけ言ってどこに行ってしまった
…教室が静かすぎる。野次馬も少し見てるし最悪な1日だな。
…金髪は言われたことがそんなにショックだったのかな。
「黙ってないで金髪先輩、僕に何の用ですか?僕の話聞いてますか金髪先輩。」
「・・・めん」
「えっ、何か言いましたか?4人も先輩が居て1人しか口がついてないんでしょうか先輩方。口を動かしてくださいイライラするので先輩、何の用ですか?」
「・認めん」
「ちっ…4人も男揃って何の用か聞いたら、認めんって質問に答えろやー、いい加減キレるぞっ…あっすいません金髪先輩取り乱して、でっ、僕に何の用ですか-?」
「・・・」
「まぁまぁ飯島、落ち着いて、見ててこっちが怖いから先生が聞くぞ。」
鎧塚先生は体育教師でイカツイ先生。
「鎧塚先生ですか。聞いてくれますか。ありがたいです。急に金髪先輩と子分3人が教室に勢い良く入ってきてお前お前キレて、凜をチラチラ見ながら、僕の胸ぐら掴んで囲むカッコいい先輩達が急に喋らなくなりました。」
「野次馬は帰れ。2年が転校生に何の用で来たんだ。」
「・・・」
「あの~先生」
「飯島どうした。」
「ここに居る金髪先輩方はいつも静なんですか?」
「うるさい方だけどな。」
「何で静なんでしょうね。ははっ」
「飯島も大変だな。」
「いや~転校初日から変に目立ちましたね。」
「こいつらに囲まれて怖く無かったか?」
「怖くて今も右足が震えてますよ。」
「その震えは貧乏揺すりだろ‥ははっ」
「ははっ、バレましたか-、笑ってる人もいて安心しました。所で先輩方僕に何の用ですか。」
「・・・二人の関係が気になって。」
「二人って凜と僕ですか?」
「・・・そう」
「あぁー金髪先輩は、ストーカーでしたね。聞き返しますが、金髪先輩に関係ありますかねぇ?」
「・・ないですねぇ。」
「ですよねぇ。言いませんよ、聞きたいなら金髪と子分で僕から殴ってでも聞き出してくださいねぇー。」
「頼む教えてくれ。」
「何ですかぁ金髪先輩仕方ないなぁ1つ本当の事を言うと、凜の父に、お義父さんと呼んでくれと言われただけだけは、教えておきますねぇ。後凜にちょっかいかけると‥僕がお義父さんから怒られるので。金髪先輩は特にちょっかい、かけないで下さいね、後悔しますよ。ははっ、他に質問ありますか?」
「・・ないです」
「金髪先輩おちょくってごめんなさいねぇ。先生帰りますが良いですか?」
「いいぞ、皆も帰れよ!」
「先生と金髪先輩お先に失礼します。」
「もう12時半かー3人とも待たせたね。」
人混みを掻き分けて駐車場まで歩いていた。
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