第6話視線と質問


良太と恵と別れて、学校に到着。

バイクを駐車場に止めた。


「おい誰だよ月城さんと居る人。」

「あんな奴居たか?」

「マジで誰だよ。」

「聞いてみろよ。」

「冬休み二人一緒に居たの見たよ」

君達小声で話してくれよ。


「校舎入る前から、凜と居ると嫉妬に殺意に暴言に何か色々言われて、ヤバいんだけど。誤解してるなー」

「こうやって…‥耳元で囁くともっと誤解されるよ。」

「周りの視線が痛い。離れて歩いたら。誤解かー面白くなってきたな。」

お互い小声で話した。


…凜の人気は想像以上、こりゃ大変だなぁ。

…見られるのも気分悪いなぁ、口元がピクピクする。


「変なこと考えてるでしょ。・・・横に見ない人が歩いてるからじゃない。‥私のせいじゃないからね。」

「周り見たけど、俺が原因なのか-まっいっか…職員室行くからあとでね。凜また教室でーバイバイ」

名前呼んだからか、手を振ったからか、皆そんな目で見ないで-。

「…うんまたね」 

職員室は確か3階だったよな。

…これから大変だ。



ーーーーーーーーーーーーー

職員室到着

コンコン

「失礼します」

「やっと来たね、飯島晴斗くんだね」

「はい」

「担任の島野彩花です‥よろしくね…」

「はい、よろしくお願いします。」

若い綺麗な先生だな‥シャンプーかな、いい匂いだ

おっといかんいかん‥顔がにやけそうだ。

他の先生にも挨拶を済ませた。


「今日は自己紹介して体育館に行って授業はないです。」

「はい」

「もうすぐチャイム鳴るから教室行こうか。」

「はい」



 ~凜・良太・恵視点~


晴くんと別れて一人で2階の1-2組に歩いていたら。

クラスメートの女子が、話しかけてきた。

「ねぇねぇ‥凜ちゃん一緒に来てた人誰‥彼氏?」

「ホントに彼氏?」

「・・晴くんはね…」

答えようとすると恵と良太がきた。


「あー居た居たー、月城さん晴斗はもう職員室?やっぱり2人乗りは目立ってたから捕まってるね‥はっはは」

「・・うん」

「天使の凜ちゃんがコンビニで抱きついて出たとき驚いたよ~」

「二人とも晴くんみたいな言い方、誤解されちゃう!・・・声大きいし、周り見てよね!」

頬を赤くし呟いた。


「凜ちゃんの彼氏かー」

「美月違うよー」

「いいのいいの」

「・・・違うのに」

教室ついても質問されました。


「俺と恵で晴斗が居ないとき、フォロー頑張るからね。」

「さぁー凜ちゃん教室行くよ。」

「頑張るときが違うから、何か恥ずかしいよ。」


キーンコーンカーンコーン


ガラガラ


「皆さん早く席に付いて下さい。冬休み終わってま・す・よ。」

《はい》

「遅刻は居ませんねー‥では、今日はいきなりですが転校生を紹介します。飯島さんどうぞ。」

「おーっ月城さんの彼氏か-」

「どんな奴じゃー」


ガラガラ


「飯島くん横に来て自己紹介して下さい。」

「はい、どうもはじめまして飯島晴斗です。京○から引っ越して来ました。宜しくお願いします。」

「では質問は後で聞いてください。飯島さんの席は、一番後ろの窓際、小林さんの後ろです。」

「分かりました。」


「晴斗は俺の後ろだな。月城さんの席の近くじゃなくて残念だなーははっ」

「良太ノリノリだな。」

「晴斗が居ないとき恵と頑張ったよ。」

「わぁー引くに引けないな…」

肩を落として、小声で喋った。


「では体育館に行ってください。」


このあと、行き帰り四方八方から質問されて聞き取れず、答えられるハズもなくうるさくなり、先生に怒られましたよ。

俺は聖徳太子じゃね~よ

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