第4話冬休みの最終日
2週間後
バイトも辞め。
目元までの髪型をやめて、ツーブロックに。
引っ越しも終わり。
4人暮らしの生活も早くも馴染みだした。
初詣や買い物中、凜のクラスメートにも会った。
テーブルを4人で囲み談笑しながら、晩御飯を食べていた。
「カレーですか!いただきます」
《いただきます》
「私も作ったんだよ。」
「美味しかったよ。」
凜に伝えた。
《ごちそうさまでした。》
「明日から学校か…高校生活を飯島で通えるのが楽しみだな~」
「何で月城で通わないの?」
凜が聞いてるきた。
「今は、月城だけどさ、あの時はまだ飯島だったし…無理言って飯島で通える事になった。」
「ふーん」
「買い物してたら、凜の友達が話かけてきて、変なこと言ってたね・・ぷっ、ははっ」
「何」
「急に捕まってさ凜の彼氏って聞かれて、・・ぷっははっ…事情を話して義妹っていったけどね・・・天使様~」
「恵ちゃんだね、しかも家で天使言わないで…恥ずかし」
「天使て言われてるらしい…二人は知ってました?」
《知らなかった。初耳だ、ね》
二人とも知らなかったのか。
横を見ると頬を赤くして両手で顔を隠してた。
「晴斗くん…凜に変な虫が付かないように頼んだよ。」
「父さん・・天使はこの悪魔が害虫駆除します。…ははっ」
手をグーにして胸を叩き。
お互い笑いながら握手を交わした。
「そういえば、買い物中に、学校の人って言ってた、男からはこっち見て睨み付けてさ‥天使と通学したら…俺刺されるんじゃね。ははっ」
笑いながら凜に喋った。
「・・・刺されたらいいね。」
「・・えっ」
ボソッと何か聞こえたが小声で聞き取れなかった。
笑ってるが、目が笑ってない。
「いい忘れてだけど‥晴が朝ランニングしてるし今は、高校生だからね‥相手が手を出してもすぐ中学の頃みたいにバカにされても殴り返したらダメだからね。退学とかやめてよ。」
「優樹姉失礼だよ-…まるで俺短気じゃん‥高校生だし手を出されてもすぐには出さないからね‥髪もさっぱりとしたんだし。家族をバカにされると知らんけど。」
「晴斗くんチンピラみたいだよ、横剃ってオールバックだから。何か習ってたの?」
「えっと中学入ってもずっと遊ぶ人も作らなかったし、一人だったし、昔のことは言いたくないので内緒です。」
両親が亡くなって、寂しくて強くなろうと思ってボクシングしてました、なんて言えないよなぁ。
「ねー、明日一緒に学校行くよね。」
「急だな、バイクで行くから・・別々でいいんじゃない。」
「なら、2人乗りで行こうね。」
「あのなぁー何回言ったら分かるのかな…免許取得後一年間経たないと2人乗りは違反なんだけど‥違反・罰金」
大事だから2回言う
「でも昨日やっと乗せてくれたじゃん‥警察も全然見ないでしょ。」
「全然警察見ないけどさ、・・・てか近くまでしか乗せてないけど。分かった‥分かったよ。は~っ」
有無を言わせない上目遣いで無言で見るのは反則だよ。
見て笑ってないで、親も危ないから止めろよなぁ。
《二人が仲良くて嬉しいね‥本当そうね。》
親二人揃ってニコニコ笑って見てた。
「明日の準備まだだし風呂入って部屋で寝るね。おやすみなさい。」
《おやすみなさい。》
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