第3話優樹姉と再開して晴斗泣く

翌朝9時

KAB○TOのフルフェイスとグローブを持って2階建て、ボロアパートを出た。


「肌寒いけど、バイク日和だな~。」

空を眺めながらポツリと1人呟き。

エンジンかけ。

優樹姉にメールしとかないと。

昼頃つく。

ラインで送信。


赤色のゼファー400ccビキニカウル、タンデムバーにジュースホルダー付き。

またがり出発。

イヤー怒られるな~

しっかし、引っ越したとは知らなかった。



3時間後

PAにも寄ってご飯と休憩したら結構時間かかった。

無事到着。

「・・ナビ使っても来たけど…表札無いし、家わかんねーよ。」

優樹姉に付近まで来たけど迷った出てきて、電話しないとな~。

「もしもし…電話越しにバイクの音するけど、・・・後ろ振り向いて」

「いたいたー切るね。」


一軒屋二階建てにの駐車スペースにバイクを止めて一言「でっけ~、一軒屋だな」と呟くと


ゴツ

「痛っ・・・なぜ殴・る。」


振り向くと、顔真っ赤にした鬼がいますやん。

マジギレじゃん、なんていえないよなー


「まずは晴、家に入りなさい。」


小声で「はっはい」しか・・いえなかった。


   ガチャ

「立ち尽くしてないで、早く入って。」

「お邪魔します。」

リビングに通され、椅子の前で正座させられ、説教が始まった。

何度も何度も質問される。


「次に聞きたいことは、…何故にバイク乗ってるのかなー?」

「高校生になってすぐ誕生日だから・・・すぐ取り・ました。」

顔を上げると額に手を当て[はーっ]とため息が聞こえた。


「次は何故、手紙残して、消えたのかな、心配かけて…… 答えてもらいますからね。」

は~この質問に不満しかないからな言いたくないな。

やっぱ、心配かけたし答えないとな。


「優樹姉には、結婚して家庭をもって…幸せになってほしかった。…‥俺が居ると、相手にも悪い、…優樹姉が、母親のように優しくしてくれて、もう甘えないようにってのも・・・あったなー。

友達も作らず・免許取って・・休みは、たまに墓参り行ったりドライブして寂しさ、紛らわしてたなー、

約10か月ぶりかー… 高校生にもなって、は~っ…やっぱ何しても一人だと寂しんだよな~っ」グス


 自分でも気付かず、心のつかえをもらし、俯きポタポタと、涙でズボンが濡れていた。


「晴っ、もう1人じゃない大丈夫・・また一緒に暮らそ。 落ち着いて。」グス


気付くとギュット5分程、抱き締められてた。

あーなんか…懐かしいなー

「いや、・・優樹姉と旦那の人に悪いし俺は暮らさない。」

「気にせず一緒に暮らして良いんだよ、晴斗くん。」


ふいに背後から男性に声をかけられ。

振り向くと頭を撫でられた。・・

「うっ…二人は誰ですか?」

あーーー恥ずかしい。


「私は月城誠、この子は娘の凜…晴斗くんの事情は聞いてる、一緒に4人で暮らそう。」

「急に言われても僕にも、学校があります。」

「引っ越しから転校の手続き・・みんな手伝うからこっちで暮らそう。」


考える銅像のように手をアゴにあてて悩んでると。


「3人で話し合って決めてたから…晴は心配しなくていいんだよ。」

「今通ってる高校はバレずにバイク通学を楽しんでます。こっちの高校の近くに24時間経営のお店ありますか?バイクで通学したいので・・痛っ・・優樹姉暴力ダメ絶対」

「はーっ」

「大丈夫、バイク通学の人は、親と学校の許可もらえば普通に乗って通えるよ。」

 凜が答えてくれた。


「そうなのか~・・・」

「・・よしよし・ふふっ」

いつの間にか、目を潤ませ、凜が撫でいた。


「誰?ってか・・撫でるな」

「私は凜、よろしくね。凜て呼んで良いから。」

「あ~晴斗です・よろしく。」


身長160㎝ぐらいでボブカットで可愛い。

あー愛らしい小動物だ~


今後について4人で3時間程話をした。


「あー、これ食べるなら、一箱あげるよ。」

ショルダーバッグから抹茶八つ橋を二箱取り出しプレゼント…


「晴は昔から抹茶好きだね。」

「味覚は変わってないから。」

「今日は16時過ぎたし、・・18時過ぎに晩御飯も食べて泊まりなさいね、後‥前髪切りなさいよ。」

「分かった。」


晩御飯までなにするかな。

温泉でも行こうかな!


「疲れたから一人で温泉探して入ってくる。・・・服も買って来るから18時頃戻ってくる。」

「事故しないように、気をつけてね」

「・・・今度乗ってみたいな~」


振り向き(親に許可もらったらいいよ)とだけ伝え出かけた。


2時間後

帰って来て、ご飯を食べて買って帰ったプリンを食べて歯を磨き10時過ぎまでテレビを見て、2階の部屋に凜に案内された。


「な-、ベッドも布団も新品だし、一緒に暮らすの決定してたんじゃねーのか?」

「・・・してたよ。」

「マジかよ~~・・はー、じゃおやすみ。」

「晴くんおやすみ~、今度バイク乗せてね。」

「許可貰ったらな。」

ガチャ(ドアの閉まる音)


・・寝よっと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る