第2話急な姉の結婚話

 ブーブブーー(スマホのバイブ音)


「もしもし優樹姉か。昼過ぎからどうした。」

「どうした…じゃないよ。」

「なんか~今日の優樹姉喋り方がおかしいよ。」

「まず、・・私結婚します。」


マジかー

優樹姉綺麗だからなー幸せになってほしいって急に家から出て、1年も経ってないけど、急だな。


「おっおめでとう。」 

「・・・」

「・・・ありがと」


今バイト中なんだよな、話はそれだけではなさそうだし、他に言いたいことありそうだけど、相手に会ってとか正月前だし帰ってこいだろうなー。


「あのー、・・優樹姉今バイト休憩だけど、他に言いたいこと、ないなら切るけど?」

「冷たいな~、私結婚するんだから、晴斗にも相手に会ってほしいんだけどな?」

「身内として分かったよ、いつ」

「早めの方がいいんだけど、どこに住んでるのか教えてくれないかな…迎えに行くよ。会って伝えたいことある。」

「迎えにこなくていいよ。こっちから行くから!住んでる場所変わったなら住所教えてね。」

「分かった、メール送るね。」

「分かった、明日からバイトも学校も休みだし、そっち行くね。」

「またね。」


ふぁ~~、

1人ため息を吐き、明日かメッセージ来たけどこりゃビミョーに遠いな~

「今日も後3時間バイト頑張りますか~」ボソボソ




3時間後

「お先に失礼します。」

「うん、お疲れさま、てか顔色悪いぞ、大丈夫か?」

「あちゃ~店長分かります?」

「悩みか、聞くぞ!」

「そうですね。昼に叔母から電話がきて、結婚するから顔見せてって連絡来たんですよ!」

「叔母に手紙だけ残して、こっちに一人で引っ越して来たんだったか…会いにくいか?」

「それは・・・どんな顔して会えばいいか分かりません」

「叔母からしたら晴斗、お前は息子同然、昔は見てて痛々しかったが、今のように元気な姿で会ってやれ、そして・・・出来れば近くに暮らして元気な姿を見せてやれ、心配かけるなよ。」

「会ったら、泣くかもな~」

「まだ16のクソガキなんだから‥無理するな、どうせバイクで行くんだろうけど、事故るなよ、行ってこい。」

「はい、行ってきます。…お先に失礼します。」


お昼16時過ぎ

バイクにまたがりエンジンをかけた。

キュキュブーンブーン

ラーメン食って早めに帰って寝ようかな。



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