第261話 カクヨム限定 番外編 屋台

「仕込みはこれぐらいでいいかな? できるだけ準備はしたつもりだけど」


 とある街の中。

 飲み屋街を少し離れて住宅地前に構える一つの屋台。

 物珍しい物だけに、それを見る人々の足も訝しげな視線も止まらない。 

 それでも赤いのれんをめくり、やって来た初めてのお客さんが声を出す。


「ミツ、来たニャよ〜」


「本当、あんたはまた変な物作って」


「リッコ、ミツのやる事だぜ。いまさらだろう。それよりもミツ、本当にここで飯が食えるのか?」


「ミツ君、移動型の食べ物屋何てよく思いつきましたね」


 屋台にやって来たのはプルン、リッコ、リック、リッケの四人組。


「いらっしゃい。好きな所に座ってね。ミーシャさん達はまだお仕事中かな?」


「ああ。あいつらなら今頃踊り子のバイトをやってるぜ。終わったら来るってよ」


「トト君とミミさんは付き添いですよ。ミミさんが残るって言ったらトト君も残るって言ってましたからね」


「フフッ、あいつも分かりやすいわね」


 リッコの言葉に笑いを浮かべる面々。


「それよりもミツ、ご飯お願いニャ!」


「はいはい。この中のメニューから選んでね」


 ミツから差し出されたお絞りにて手を拭きつつ、受け取ったメニュー表を見てはプルンは目をキラキラ。

 隣に座るリッコもプルンの持つメニュー表を覗き見る。


「んー、私は何にしようかしら」


「俺は腹が膨れるやつがいいな。あっ、ミツ、お焦げ料理って作れるか?」


「うん、お焦げのあんかけで良いなら作れるよ」


「よし、俺はそれで頼むわ」


「喜んで」


 好物のお焦げ料理に上機嫌のリック。

 その隣に座るリッケは目の前にある大きな鍋の中が気になるのかジッと中を見ている。


「ミツ君、これも料理ですよね? 何だか凄くいい匂いがしますけど」


「んっ。これはおでんだよ。中身はゆで卵、大根、ちくわ、こんにゃく、はんぺん、スジ、巾着、タコ、さつま揚げだよ。本当はもっと用意したかったけど、この屋台の大きさだとこれが限界でね」


「へー、そうなんですね。じゃ、僕はこれをください」


「はいよ! でっ? どれが良いの?」


「えーっと、お、お任せでお願いします」


「ほいほい」


 適当に3~4個皿に入れ、辛子を添えてリッケの前に差し出す。

 おでんに辛子を付けないなんてありえないからね。


「うん! ミツ君、凄く美味しいです!」


「良かった、スジからのダシも出てるから旨味も出たみたいだね。それで、そっちは決まったかい?」


「んー、ウチはこの焼き鳥のセット頼むニャ!」


「私はこの油そばって奴お願いしようかしら」


「喜んで」


「なあ、ミツ、酒は置いてないのか?」


「ちょっとリック、あんたは飲んだらまた記憶なくすから止めときなさいよ」


「でもよ、折角美味いもん食ってるんだぜ。少しぐらい良いじゃねえか」


「んー。ミツ君、弱いお酒ってありますか?」


「あるよ。普通の酒場で出される様なお酒もあるけど、ジュースっぽいので良いなら。寧ろ自分もこっちが良いかな」


「おっ! お前も一緒に飲むか!? なら皆で飲もうぜ!」


「ニャ〜。ウチはお酒は苦手ニャ〜」


「プルン、飲めなさそうなら果樹のジュースもあるから大丈夫だよ」


「なら、試しで飲んでみるニャ」


 ミツはアイテムボックスからアルコール度数が3%しかないほろ○いを取り出し、皆に好きな奴を選ばせてコップに注いでいく。

 ※この話をする際、登場人物の見た目は変わらずとも、全員が20歳を超えています。

 未成年の飲酒は絶対にお止めください。

 

「「「「「カンパーイ!」」」」」


 カチャンと鳴り響くコップの音。


「うわっ! 何だこの酒、メッチャ美味え!」


「本当に、フルーツの甘みでジュースみたい……」


「ウチもこれなら飲めるニャ!」


「このシュワシュワ感がたまりませんね。あっ! リッコ、それは僕のですよ!?」


「別に良いじゃない、んー! このシロガネ味が染み込んで美味しいー」


「おっ、なら俺は卵をくれや」


「ウチはその串肉をくれニャ!」


「ちょっ!? 二人とも、自分で注文してくださいよ!」


 酒とおでんの組み合わせはやはりバツグンなのか、リッケの皿からおでんが次々と消えていく。


「あらら。はい、リッケ。今度は取られないようにね」


「あっ、ありがとうございますミツ君」


「はい、それとこれはリックの分。熱いから気をつけて食べてね」


「うひゃー。美味そう!」


「あら、美味しそうね」


「ちょっと待ておい!? 何俺が食う前にお前が食ってんだよ」


 リックの目の前に置かれた料理を隣に座るリッコがスッと一口分取り、お口にパクリ。

 ボリボリとしたお焦げの歯ごたえとトロリとしたあんかけの旨味に彼女の頬が上がる。


「良いじゃない。うん、ミツ、これも美味しいわよ」


「ははっ、うん、ありがとうね。リッコの油そばも直ぐにできるから待ってね」


「ミツ、ウチの焼き鳥も忘れないでニャ」


「もう焼いてるよ」


「ニャー!」


 ちょっとした屋台での飲み会。

 彼らはミツの料理に舌づつみを打ち、美味しいお酒に気分を良くしていく。


「でよ、今回はこの話の番外編で話を書いてるけど、何かあんのか?」


「莫迦ねー。前にカクヨムサイトでこの作品が☆3000超えたから特別に書くって言ってたじゃない。話の内容なんてあの主が決めて書くわけ無いわ。どうせ私達が適当にだべってはい終わり終わり」


「ははっ……一応この屋台がやってみたいって言う気持ちもあったんだけど……。まぁ、正直中身はその時思いついた気持ちをぶつけて書いてるかな」


「まぁまぁ、それでも260話も続いているこのお話、主も楽しんでもらえたらと頑張ってますから」


「ウチは最近出番が少ないから物申したいニャ〜」


「プルンはまだ良いじゃない。ミツが教会に帰ってくれば登場させてもらえるんですもの」


「ははっ……メタイ、メタイ……。そ、そうだ。折角だからコメントから選んでそれに答えるってのは如何かな?」


「「「……」」」


「あ、あれ? 皆、如何したの……」


「この話に来るコメントって8割が誤字の報告よね」


「そうですね……。そう言う返信もこまめに返してはいますので今更と言うか……」


「ああ、それじゃボツネタと言うか、主がさいきん書かなかった話とかねえのか?」


「そうだね……。結構前にサイトのノートに投稿したのが最後だったかな。うん、少しその話をしようか」


「ミツ、その前にこの牛タンの塩焼きお願いニャ!」


「あっ、俺はこのラーメンって奴頼むわ」


「私は明太チャーハンってのお願い」


「僕もラーメンお願いします」


「はいよ〜」


 注文を受け取り料理を再開。

 小さな魔導コンロに焼かれる食材達。

 モクモクと屋台の外に流れる芳しい香りに通行人は鼻をひくひくさせる。

 

「さて、先ずはこれかな」


「態々紙に書いたの? 贅沢なもんね」


「一応これも雰囲気だからね。えーっと一つ目。【リックとリッケ、妹が欲しけりゃ俺達を倒せ】って奴だね」


「「ぶっ!」」


「何よそれ……」


「ニャ? それって二人が誰と戦うニャ?」


「ゲホッ……ゲホッ。お、おい、まさかその相手って」


「いや、自分じゃ無いみたい」


「コホッ、コホッコホッ。……そ、そうですか……良かった……」


「じゃ、誰と戦う予定だったニャ?」


「うん。自分が街を出た後、予定では皆に声をかけるチャラい男の人達を考えてたみたい。それでリッコが絡まれた所を兄の二人が助けてリッコの取り合いの喧嘩って感じかな」


「へー。作品を書くのを止めた理由はなんだ?」


「うん。リッコが取られるかもしれない勝負だから、プルンやミーシャさん達も参戦する予定を考えたけど、正直リッコが取られる様なビジョンが浮かばないから保留のままボツになったかな。その話もパーティーの名前を決めるときに書くつもりだったんだけど、ヘキドナさんの方を先に書く事にしたみたい」


「ああ、あの中途半端に話を切った242話の奴か」


「ははっ……。あれは伏線として書いたから結果が出るのは後かなと。それと他にはね、自分がアルミナランクに上がった際、戦ったガランドさんと今ヘキドナさんの所に居るライムさんの二人が兄妹設定だったりとかね」


「同じ鬼族だから会わせようと考えたけど、それはお互いに距離も離れすぎてるから止めたんだな」


「そうそう」


「思いつきにしては結構伏線入れた話を入れてるわよね」


「ああ、それにしては回収できたのっていくつぐらいだ?」


「えーっと……。3つくらいかな」


「「「……」」」


「まぁ、別に無理して入れる必要も無いと思うけど、一つ一つ回収しないと中途半端な作品になっちゃうわよ」


「うっす! 主も反省しております」


「こんばんは〜。おまたせしたかしら」


「あら、もう飲んでるのね。ちょっとリック、あんた飲んでも大丈夫なの!?」


「こんばんはです。うわっー、美味しそうな匂いですね」


「あー、腹減ったわー」


 そこにやって来たのは、踊り子のバイトを終わらせ合流したミーシャ、ローゼ、ミミ、トト。

 ミーシャは踊り子の服のまま屋台に来たのか、ふくよかなお胸が彼女が椅子に座る際に、ポヨンと一つ跳ねる。

 ローゼも着替えは省略してきたのか、彼女も少し薄着の格好だ。

 おっ、リックがさり気なく自身とリッコの間に座るための隙間を作ったぞ。

 

「取り敢えず先ずは飲み物よね〜。ミツ君、美味しいお酒ってあるかしら?」


「はいはい、ありますよー」


 ミーシャの言葉に先ほどと同じ様にアルコール度数が低いカクテルジュースを見せる。

 彼女が選んだのは季節限定のパイン味。

 そのついでと、他の皆んなの注文を受ける。


「んー! 美味しい。やっぱりお仕事終わりには美味しいごはんよね〜」


「ミーシャ、それ何?」


「これ? えーっと、ホルモン焼きだったかしら? リッコちゃんも食べてみなさいよ。これ、お酒と凄く合うのよ」


「うへ、何だかブヨブヨしてるわね……。うん、確かに美味しいわね」


「でしょでしょ」


「ねえ、ミツ、これ何の材料使ってるの?」


「んっ? それは牛の臓物だよ。前に洞窟内で内蔵料理を出したじゃん。それと同じ様なもんだよ」


「へー(臓物ってどこの部分かしら?)」


「はい、トトさんのレバニラ炒めだよ。ご飯もあるからおかわりしたかったら言ってくださいね」


「おっ、サンキュー。ウヒャー、メッチャ美味そうじゃねえか。肉もたんまりだぜ!」


(レバーは肉じゃないけど、美味しそうに食べてるから良しとしとこう)


「うん、このシロガネ美味しいじゃない。この辛子? ってのもカラ実と違った刺激に美味しいわ」


「お姉ちゃん、この巾着ってのも美味しいよ。見て見て、中にはお餅ってのが入ってるの」


「気に入って貰えたようで良かったです。それじゃ、さっきの続きをしようか」


「ニャ。ミツ、さっき作ってくれた焼き鳥の中の豚バラって奴をいっぱい焼いてニャ!」


「あっ、私も焼き鳥の5本セットお願い」


「ミツ、このヒレの鉄板焼きっての頼むわ」


「ミツ君、おでんのおかわりお願いします」


「喜んでっと、直ぐに作るからちょっと待ってね」


 屋台の席はミーシャたちが合流した事に満席。

 狭ぜなキッチンをフルに活用して料理を作っていく。

 全員分を出し終わった後、彼はまた一つ羊皮紙に書かれた内容を読また上げていく。


「それで、次のボツネタは何だ?」


「えーっと、次はミーシャさんの家族話だね」


「んっ? 私?」


「はい。【里帰り】ってタイトルで、偶然ですが依頼を受けた内容にて、喧嘩別れしたご両親の村に訪問する話ですね」


「ふー。それはボツになって良かったわ……。それで、何で流れちゃったの?」


「まだウッドやブロンズの駆け出し状態の皆では話を上手く作れないという理由ですね」


「詰まり、俺達がアイアンやグラスになったときは?」


「主の気まぐれに書くかもしれません」


「止めてよね、もうっ。こんな話はもういいわ、次、次」


「はい、えーっと。んー、なるほど」


「おい、ミツ何が書いてあるんだ?」


「うん【仲間の全力に応えるミツの力】ってタイトルだね」


「おいおい、まさか……」


「うん。まだ皆の力をエンリエッタさんが確認してないから、その相手に自分が選ばれるって話だね」


「「「「「うわっ、無いわー!」」」」」


 声を上げるはリッコ、リック、リッケ、ローゼとトト。

 他の三人は別に本気の戦いをする訳がないと思ったのか、別の事に話題を変えている。


「フフッ、それはそれで楽しめそうなお話が見れたかもしれないわね〜」


「ニャー。ミツはスケベな所があるニャ。戦いの中で女の子メンバーにムフフな事をしたかもしれないニャ」


「えっ。ミツさんは、そ、そんな事されるんですか……」


「そんな事しませんよ! ちょっとプルン、変な事言わないでよ」


「ニャハハハ」


「にゃろー……。はい、次ね。【プルンのダイエット】。ほー……。これはボツじゃなくて本気で書いてもらおうかな」


「「「……」」」


「ニャ? ダイエットって何ニャ?」


「えーっと。身体に付いたお肉を無くすために運動をさせる……みたいな?」


「詰まり太った奴を痩せさせる為の話だな」


「ニャッ!? ウ、ウチはそんなに太って無いニャ!」


「肉串両手に持って言われても説得力ねえよ!」


「ニャ〜……」


「それで、ミツ、これは何で流れちゃったの?」


「うん。貧困としていたプルンにそんな事はさせたく無いって主の言葉がつけられてるね。温泉の回でもプルンの背中が痩せてた表現を話に入れたからこれは無しとなったよ。んっ?」


「「「「「「「「……」」」」」」」」


「あ、あれ? 皆、如何してそんな表情をしてるの?」


「スケベ」


「やっぱりミツはスケベニャ」


「なっ!? 違っ、自分は読み上げただけで」


「はいはい。あんたがスケベなのは皆知ってるから今更よね」


「リッコさん!?」


「ミツ……」


「リック、リックなら分かってくれるよね!?」


「おう。これ、おかわり頼むわ」


「……喜んで(牛ヒレって高いんだけど。まぁ、消費MPは1だから気にもしないけど)」


「な、なあ、ミツ、他には何が書いてあるんだ?」


「はい、次ですね。えーっと【ネバーエンディングストーリー】試しの洞窟内でもう一度ヒュドラとの戦闘をして自分のレベルアップ周回だね」


「うへっ、またとんでもねえ話だな。それで、お前が強くなるならいい話だと思うけど、何でボツに?」


「これは純粋に話が面白く無くなるから止めたみたい。一度倒せた相手だし、精霊達の力を借りれば倒せると思うよ。でも、あそこは挑戦者の強さに比例した相手を出すから、レベルアップした自分が同じヒュドラとの戦闘はまず無いかなと。やったとしても2回ぐらいでネタが飽きちゃうね」


「まあ、気持ちは分からねえこともねえけどよ、別に冒険者としては強くなることは良いんじゃねえか?」


「莫迦ねー。そんな事したらこの話もあっさり終わっちゃうわよ」


「そうだね。それじゃ、次だね【ビフォーアフター】ライアングルの街を全部作り直すって無茶苦茶なお話かな」


「作り直すって、何をだ?」


「うん、街全体の家やお店、人々が暮らす場所の建て替えだね。自分のスキルで街を全部作り直そうで話だったけど、流石に街だけでも周囲5キロの広さがあるからね。それに教会一つを立て直すにも分身の協力あってだから、流石に無理かなと」


「おう、因みによ。それはできねえ事はねえんだよな?」


「うん、分身を使えばできると思うけど、何だかごちゃごちゃとした話になりそうだからって理由で止めてるね。次はっと」


「なんだか、ここ迄のボツネタを全てやったらこの作品はどう変わってたんでしょうね?」


「あー、恐らく主か飽きてるな。無理やり話まとめて3年後とか、5年後とかのテロップ入れて物語が端折られるぜきっと」


「物語が進まないのは困るニャけど、それはそれで嫌ニャねー」


「自分も嫌かな。トトさんとミミさんの話もまだやってないですからね。はい、と言う事で次にボツネタはこれ【拐われた乙女達】」


「拐われたって言う事だから女性陣の誰かが拐われるお話ですか?」


「うん。これはミーシャさん、ローゼさんとミミさんの三人が野盗に囚われる話だね。そこで助けを求めにトトさんが自分たちと合流する話だよ」


「なるほどね。それで、駄目になった理由は?」


「まー、一つはタイミングを逃したって理由と、やっぱり主本人がそう言う話を書くのが苦手って事かな。正直セレナーデ王国の話も書いてる時は凄く気分を害してたみたいだよ。それとベンザ元伯爵の話もね」


「冒険話は好きな癖に血みどろの話は苦手なのね」


「うん。だから野盗の話も試しの洞窟内で一度出したくらいだし」


「野盗ってかあれはチンピラとカツアゲを合わせた感じだよな」


「それじゃ次ね【降り立つ破壊神】これはバルバラ様が登場する話かな。シャロット様の造ったこの星の視察を理由でバルバラ様がこの世界に来るって話。流れた理由が降りる理由が浅いって事かな」

 

「ニャる程ニャ〜。次ニャ、次」


「これは王都の話だね【またもや再来、店主さん】これは」


「はい、次だ次」


「リ、リック、一応話を聞きましょうよ」


「んな事聞くまでもねえよ! どうせあの長々としたセリフを話す店主の親戚がまた出てくるんだろ!? それとあれだ、ボツの理由は長いセリフを考えるのが大変だったで良いじゃねえか」


「ははっ……。リックの読みは間違いじゃないけど、半分ハズレかな。主は長々とした文章を書くのが別に苦手じゃないよ。これがボツになった理由は一つ。リックがその時居なかったからだね」


「はぁっ!?」


「何だか主は店主さんとリックのやり取りが好きみたいでね、また店主を出す時はやっぱりリックを出しとこうって事で流したみたい」


「つまり……。リックが新しい街や、王都に行けば……」


「うん、登場させるかもしれないね」


「ねえわー。マジで萎えるわ……」


「ははっ……。確かに店主さんとリックの絡みは入れてますね。ミツ君、他にはありますか?」


「次はね【出向前のトラブル】。これはローガディア王国の皆が船に乗る際、船がモンスターに襲われるって話かな。流れた理由は態々1話にしなくても、内容的に数行で終わるから、話を大きくせずに終わらせたみたい。続いて行くよ【楽器に音色を乗せましょう】武道大会でマネさんとシューさんが使った楽器擬きのあれを、即席じゃなくて本当の楽器に作って領主様に売り込むって話だね」


「ああ、あのドンドンって音を鳴らすあれか。でもよ、売り込むなら書いてたほうがあの人達の懐に金も入っていい話になると思うけどな?」


「うん。流れた理由がマネさんの貴族に対する苦手意識を書きすぎた事かな。主も面白いかもしれないって5000文字近くまで書いたけど、やっぱり前々から書いてたのに性格を突然変える事に違和感が拭えずに止めたみたい」


「まー、苦手な物や人が直ぐに大丈夫ってのも変よね」


「次はこれ【グリフォンの巣】これは三人が倒したグリフォンに関係する話だね。街に偵察に来たグリフォンが帰ってこない事を怪訝した他のグリフォンが群れを作って襲ってくる話。ボツ理由は痛々しい描写が回避できないのと、自分がまだ王都にいるから対策が取れないって理由かな。ゼクスさんやセルフィ様がいれば抵抗はできるかもしれないけど、やっぱり被害が多く出るから流したみたい」


「グリフォンか、私としては街の中じゃないならもう一度戦いたいわね。なんだかんだで私一発しか魔法を放ってないもん」


「うん。主もそこは出した後に少しだけ書き足りなかったかなって思ってるっぽい。次はこれ【木馬移動】これは自分のスキル〈物質製造〉〈糸操作〉を使って木馬で馬主を走らせる話だね。ボツ理由はバイコーンを幻獣登録したから自動的にこれは流れたね。次はこれ【何もない一日の中】これはこの中の一人の視点を中心とした話だよ。朝起きてご飯食べて、教会にいる自分とプルンと話をして皆と模擬戦をやって、晩御飯食べて、帰って寝て終わるオチも何にもない日常話だよ」


「ふ〜ん。でもそれって主の好きそうな話じゃない? 何で書かなかったの?」


「いや、これも途中まで書いたけど、やっぱりオチが思いつかないって事で止めたみたい。一応これは消さずに書いてる途中に止めてるからオチを思いついたら続きを書くかもしれないね。でも、その時は色々と周りの状況が変わってるから、結局一度書き直さないといけないと思う。さて、取り敢えず今の所これぐらいかな。やっぱり一年近く間が開くとボツネタも増えるよね」


「流れた話なんだから定期的に書くことでも無いと思うけど。まとめればこうしてネタとして使えるんだから良いじゃない」


「それで、この話の今後の流れは決まってるのか?」


「うん。少しネタバレになるけど、今はスタネット村に行く道中の話で止まってるよね。取り敢えずそこでやっぱり数話分話を書いて、その後王都に戻って祝勝会に参加だね。これは以前レオニス様とアベル様の両者を助けた理由も入ってるから、行きました、お礼言われました、帰ってきましたじゃ済まないと思う。主の中では3つぐらいの先々の予定まではできてるよ。まぁ、思いついてるだけで、まだ書いてもいないんだけどね」


「はいはい、いつもの見切り発車乙ね。ほんと、それで話がいつも詰まないわよね」


「本当だよ。さて、皆様、改めて本日書かせて頂きましたお話はいかがだったでしょうか? ただボツネタを書くだけでは勿体無いと思い、ほんの少しキャラの皆の力を借りて書かせて頂きました。こちらの屋台もネタとしては書きたかったネタの一つでもありましたので、今回はこの様に場の雰囲気作りとなりました。ファンタジー世界に屋台何て場違いに感じるかもしれませんが、そこはご愛嬌と言う事によろしくお願いします。また今作品の記念日としまして、カクヨムサイト様、またアプリなどでのご視聴して頂いております皆々様には、改めて感謝の気持ちにございます。以前、本当の小説家ならば作品を一度閉めなければいけないとアドバイスを頂いた時は、やはりこの作品も何処かで閉めるべきかと考えも浮かびました。ですが別にこの作品でなくとも、主が別に作品を書き、それを20話程度で終わらせればそれもありなんじゃないかと悩んでいる間にアドバイスを頂きました。結局主はその方法を取ることにしました。直ぐにと言う訳ではないですが、様々なアイディアがでた時は書いてみようかと思います。結局この話が何話まで続くかなんて主は思いたくもありませんが、一応こちらの作品の最後は考えております。しかし、それも作品の流れでこれまたボツネタとして回されるかもしれません。それでは番外編としての話はこの辺で。皆様、ご視聴ありがとうございました」



次回の番外編は!


「シシシッ。皆の頼れる先輩シューさんが登場するシ!」


「誰が頼れる先輩だってばよ」


「五月蝿い。お前ら、他の作品では冒険者のランクの表記がアルファベットの理由って知ってるかシ? あれは有名な小説家さんが出した事がきっかけみたいな話もあるんだよ」


「あれって不思議だよな。掲示板とかの文字は何だか記号表記なのに、ランクがいきなり英語表記だもんな。それを考えたらこの作品のランクは違うってばよ」


「まー、分かりやすい様にしてるんだろうけど、ファンタジー世界のカウンター嬢がいきなりSSSランクとか言い出すと、ファンタジーっていうかゲーム感覚になっちゃうわよね」


「エクレアの言うとおりだシ。そこで次に出します番外編ではあるあるネタでやってみようかと思ってるシ」


「あー、また俺何かやっちゃいましたー的なあれか」


「そうそう。番外編だから本作とは関係ないからメタイなんて言わないでね。これも主が書きたかった物だから」


「「了解!」」


 ありがとうございました。

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