第201話 デルデル魚。

 数分とミツが離れた後もリックは幾度も釣り竿を川の方へと振り、何匹ものデルデル魚の頭部分を確保していた。

 ミツはガンガから必要な素材を改めて確認し、皆の元へと戻る。


「ただいま。って、凄い数だね……全部頭だけど……」


「おう、戻ったか。いや、面白いように釣れはするんだけどよ、やっぱり釣り上げた時にはこの状態だぜ。それでよ、必要な物は聞いてきたか?」


「あ、うん。デルデル魚の身をすり潰して出てくる油が必要なんだって。やっぱり頭だけじゃ駄目だって言われちゃった」


「ニャ〜。爺も面倒くさい物を要求するニャ」


「それとね、ガンガさんからはこうも言われたよ。えーっと、何だ坊主、こんな真っ昼間から釣り上げるつもりなのか? って」


「えっ? どう言う意味だそれ?」


 ミツは戻る際、ガンガから言われた言葉をそのままプルン達へと伝える。

 リックは何の事だと首を傾げ、頭の上に疑問符を浮かべる。


「うん、それも気になって詳しく聞いてみたんだけど、ガンガさんからは自分で考えろって言われちゃって」


「ニャッ! ミツ、ゲートを出してニャ! ウチが直接、爺の口から捕まえ方を吐かせるニャ!」


「プルン、落ち着きなさいよ。今のミツの言葉で大体分かるでしょ」


「ニャ? リッコは分かったニャか」


「んー。恐らくだけど……デルデル魚って夜に捕まえるモンスターなんじゃないかな?」


「僕もそう思います。恐らくですが明るい内ではモンスターからは丸見えなのでは? 多分凄く目が良い魚なのでは無いでしょうか。川底に居るのは自身の安全を確保するのもあるでしょうが、暗い所を好む種類なのではないでしょうかね」


「うん、リッケの言う通りだと思うかな。モンスターも生き物だから、夜行性的なのも居るのかも。それとちょっと自分の思う生き物が居たから、もしかしたらあの魚も同じタイプなのかもしれない……。皆、見てて」


「ミツ君、何するの?」


 ミツは落ちていた木の枝を拾い、それに〈物質製造〉のスキルを使用し形を変えていく。

 木の枝は見る見ると形を変え、リング状に数本の足を生えさせ虫っぽく見せた物を作り出す。 

 目の前で木の枝が突然形を変えたとしても、もう皆の驚くような反応が無い。

 それはそれで寂しいと思うのは彼の我儘なのか。

 彼はそれをフリスビーの様に川の上流の方へと投げる。

 綺麗な円形であり、凸した作りでもないそれはミツの狙い通りの場所へとポチャンと着地する。


「投げ捨てるだけか?」


「まあまあ、慌てない慌てない。そろそろかな……」


「何がそろそろなんですか?」


「あっ!?」


 ミツが投げた円盤は岩陰に着水した後、川の流れに乗ってその場からゆっくりと移動し始める。

 そして影から姿を見せ、陽の光に照らされたその時だった。

 パシュっと突然水中から勢い良く水が噴射し、空中に押し出される円盤。

 更に空中を無造作に回転している所、更に数発もの水玉がそれにぶつけられる。

 ただの木の枝だった円盤は形をボロボロにし、水の中へと沈んでしまう。


「やっぱりか」


「ミツ君、何がやっぱりなの?」


「あの魚は基本明るい所に出た物は魔法攻撃で狙っています。先に影のある場所に放り投げましたけど、水面が動いてもあの木の枝は直ぐに攻撃されませんでした。ですが、水面から顔を出した時に、リック達に水玉を放った事を考えるとあの魚は考える頭があると思われます」


「それじゃ、魚を釣り上げる時に胴体を食べちゃうのは?」


「んー。恐らくですが、釣られていく魚をそれを餌と見たのか、若しくは自信達の種族の情報を与えない為に食べてしまっているか……。まぁ、可能性は前者ですけどね」


 ミツ自身は本物は見たことはないが、予想としてはデルデル魚はテッポウウオとピラニアを合わせたような魚だと考えていた。

 テッポウウオの特性の一つで、口から吹き出す水で虫などを撃ち落とし、そして落ちた獲物を食べてしまう。

 またピラニアも釣り上げる際に、釣り上げるピラニアが傷一つ付いていた場合は、同種のピラニアに食べられてしまう事があるのだ。

 では如何すればよいかと考えていると、ミツの肩をリッコがポンポンと叩く。


「ねえねえ、ミツ。私とミツの雷魔法を使って、あの魚を痺れさせるのは如何かな?」


 リッコの提案に、ミツは漫画などで見た事ある、雷を受けた川魚がプカプカと浮かぶシーンを思い出す。


「なるほど。水の中だけど、顔を出した時に近くに撃てば効果を見せるかもね」


「よっしゃ! 前は俺が守ってやる、二人とも俺の後ろに付け!」


「うん、頼んだよリック」


「リック、しっかり守りなさいよ。プルン達はここで待ってて」


「分かったニャ! 二人とも頑張るニャよ!」


「危なくなったら直ぐに戻ってきてくださいよ!」


「フフフッ。リッコちゃん、ヤリ過ぎ注意よ~」


「分かってるわよ!」


「おいおい、二人を守る俺に言葉は無えのかよ」


「あんたも頑張りなさいよ」


「……おう。よし、行くぞ」


 リックの言葉にすまし顔を見せ言葉を送るローゼ。

 彼女のさり気ない言葉にリックは自身に向けられた言葉に一度戸惑うが、直ぐに機嫌良く笑みを返す。

 何気ない二人のやり取りを周囲の女性達は無意識と頬を引きつらせていた。


「甘ったるいニャ〜」


「この辺砂糖でも飛んでんじゃねえか……」


「この雰囲気はそのせいかっちゃ?」


「若いわねー」


「くだらないね……」


「シシシッ。さてさて、ミツ達の狩りは上手く行くか楽しみだシ」


 二人の雰囲気を茶化すプルンやマネ達。

 またもやシューが意味深な言葉を溢したのが気になるが、リックはやる気を出したのか盾を前に、ジワジワと川辺の方へとすり足気味に近づいていく。

 そして、川に近づきしばらくすると、ポツポツと魚影が濃く水面に現れる。

 一匹のデルデル魚が顔を出した瞬間、リックは手に持つ盾を前に衝撃に身構え腰を落とす。 

 ドンッドンッと盾にぶつけられる水玉の衝撃音がし始めると、ドドドドドッと、滝のような雨を受けた傘のようにデルデル魚の魔法が連続にリックの盾へとぶつけられる。


「おおっ! 二人とも、今の内だぞ!」


「分かった! リッコ、行くよ!」


「ええ! 〈ライトニング〉」


 リックの盾の隙間からミツは掌を、リッコは杖先を出し、二人はタイミングを合わせ〈ライトニング〉を発動する。

 二つの閃光が見えた瞬間、川の方からドッコーンと二つの水柱が立ち登る。


 立ち上った水が雨のように三人に降り注ぎ、それが収まった後リックは川の方へと視線をむける。


「どうだ!? やったか?」


「どうかしら……。当たったなら浮かんでくるはずたけど」


「残念、逃げられたっぽい」


「クソッ! もう一回だ!」


 その後もリックを盾とし前にしては、二人は姿を見せたデルデル魚に向かって魔法を連発。

 幾度も川には水柱が立ち上るも、デルデル魚の討伐、若しくは気絶して浮かんでくる物が無い。


「おーおー。ムキになってるねー」


「がむしゃらにやってるっちゃね。でも、ミツ達の魔法も何であれだけやっても一匹も浮いてこないっちゃか? 別に二人の魔法が弱いようにも見えないちゃけど。普通ならあれだけドンパチ撃ってれば浮いてきても不思議じゃないっちゃ?」


「リーダーも人が悪いですねー。倒し方のヒントくらいあげたらいいのに」


「フフッ。坊やならそろそろ気づいてるんじゃないかい」


「シシシッ、ミツ、アイテムボックスから弓を取り出したシ」


 ヘキドナ達は二人の行動にクスクスと笑みを浮かべほくそ笑む。

 どうやらヘキドナ達はデルデル魚の討伐方をしっかりと熟知しているのだろう。

 しかしそれを口にしないと言うことはこれもリックだけではなく、ミツの洞察力などを見極められていると彼は考えていた。

 演奏スキルや能力上昇系スキルを今は使用していないとはいえ、ミツとリッコの二人の魔法で倒せないのはおかしい。

 そう思い、ミツはアイテムボックスからマーサの弓を取り出す。


「まさかあいつ、魚を弓で射るつもりか? そんな、当たったとしてもよ、川の中で当たった魚をどうやって回収するつもりだよ」


「あー。多分それは問題ないかと」


 トトの疑問の言葉を大丈夫と断定するリッケ。


「リッケさん、それはどう言う事ですか?」


「僕がミノタウロスと戦った時の話ですけど、剣をミノタウロスの体に刺したまま離れた時があったんですよ。でも、その時直ぐにミツ君は魔法で僕の剣を手元に引き寄せてくれたんです。きっと魚に当たった矢もその時の方法でも引き寄せると思いますよ」


「へー。あいつそんな事もできるんだ。ってか、リッケさんはミノタウロスと戦ったんですか!? スゲェ!」


「い、いや……別に僕一人で倒した訳では……」


「何だい何だい、リッケ、お前さんそんなに強くなってたのかい!」


「マネさん、いえ、ですから僕一人で戦った訳ではなくてですね」


「それでもミノタウロスと戦ったのは本当なんでしょ? 凄いじゃない。私達も戦った事あるけど、あれば結構苦戦する奴らよ。ねえ、リーダー」


「ああ。それが本当ならあんたらはたいしたもんだよ」


「リッケ、もっと自信を持ちなさいよ。バーバリ様も言ってたじゃない。なにはともあれ、あの時あんたミノタウロスを六十体以上は倒して今の強さになったのは間違いないんだから」


「「「ろ、六十!?」」」


「リッコ、そ、それはミツ君やバーバリ様達のサポートあってですので……」


 リッケがミノタウロスを六十体討伐した事に目を見開き驚く面々。

 彼の言うとおり、確かにリッケが倒したミノタウロスはミツやバーバリが前もって手負いにしていた物ばかり。

 それでも手負いのモンスターだからこそ、討伐の危険度も上がるのでリッケの謙遜も聞く者にとっては背中を押したくなるのだろうか。


「アッハハハハ! リッケ、あんた最高だね! その数は凄いって話じゃないよ。シュー、聞いたかい! アタイのリッケがミノタウロスを六十も倒しちまったってよ!」


「痛い痛い! 聞いてるシ! いちいち人の背中を叩くなシッ! ってかさり気なく惚気を入れるなシ!」


「いいじゃないか! アッハハハハ!」


「うっ……」


 マネの言葉に顔を真っ赤にするリッケ。

 マネとリッケの仲を知らなかった事にも驚きだったのか、それに関してはミミもビックリした表情を作る。


「はぁ〜。リッケさんってそんな凄い剣士だったんだ……。でも、それでブロンズランクって可笑しくないか……」


「トト……。確かにリッケさんの話は本当よ。しかも彼は試しの洞窟の10階層でゴブリンリーダーを一人で討伐した実力も持ってるの。でも……それ以上の戦いをみてると、リッケさんが謙遜する気持ちも分からないでもないわね……ははっ」


「ローゼ、それってやっぱり……あいつ、だよな……」


「フフッ。トトも頑張らないと、ミツ君に置いてかれてばかりになっちゃうわよ」


「なっ!? そ、それはミーシャ達もだろ! 俺はデカくなったら絶対ゼクス様の様に勇敢な戦士になるんだからな! なっ、ミミもだろ!」


 ミーシャの言葉にムッとするトト。

 彼は自身の目標を声に出し、ミミも同じ気持ちだろうと声をかける。

 しかし、トトのガンガン強くなろうぜ的な考えとは違い、ミミの気持ち的には命を大事にが彼女の考えであった。


「わ、私は皆みたいに強くないから、お姉ちゃん達の傷を回復できるならそれで良いかな……」


「んー。私の妹は良い子よねー! トト、あんまりミミに変な事言わないでよね」


「いや、ミミもモンスターに襲われた時に抵抗できねえと危ねえだろう!? ミミは俺達みたいに強くもねえし、こいつは弱いんだから、直ぐに襲われちまうぞ。強くとは言わねえけどよ、ゴブリンぐらい倒せねえと……」


「そ、そりゃ私はトトみたいに強くはないけど! そんな言い方……酷いよ」


「!? あっ、いや……」


 トトの発言に今度はミミがムッとした表情を作り、少し泣きそうな声を出しながらミミはローゼの胸に顔を埋める。

 

「はいはーい。二人とも、大きな声で騒ぐとその辺のモンスターが来ちゃうからね〜。ミミちゃんも気にしちゃ駄目よ〜。貴女には貴女の役割があるんだからね。トトは前衛としての役割とは別に、もう少しレディーへの対応を覚えなさい」


「そうニャそうニャ。今は周りにモンスターが居ないみたいニャけど、あんまり声を上げるのは駄目ニャよ」


「ごめんなさい……」


「分かってるよ……。なんだよ……」


 突然の険悪としたムードが場の雰囲気を壊すが、ミーシャとプルンの二人がその場をなだめる。

 トトは今は何を言っても意味がないと諦めたのか、反論もすることなく不貞腐れた表情を浮かべる。


 川の方では、ミツが弓を引き矢をデルデル魚へと命中させていた。

 急所を外した一撃は魚を更に暴れさせてしまう。

 傷を受けたデルデル魚に狙いをつけたのか、周りに居る魚が当たった矢に向かって一斉に泳ぎだす。


「よしっ! 命中した!」


「ナイス!」


「早く! あの魚がまた頭だけになるわよ!」


「分かってるって!(吸引)」


 ミツは川の流れに遠ざかる矢に向かって〈吸引〉のスキルを発動。

 間一髪食べられてしまう所を、デルデル魚を射抜いた矢はミツの手元に飛んでくる。


「わっ! 思った以上にでけえな!?」


「凄い歯だね。これで噛まれたら簡単に食い千切られちゃうのは当たり前か」


 引き寄せたデルデル魚は大体20cm程の大きさはありそうだ。

 鋭い歯が口から見えるし、矢で胴体を射ぬいたのにミツの指を噛みちぎろうとパクパクとその口を動かしている。


「へー……。んっ? あっ! ちょっ! ミ、ミツ! その魚、魔法使おうとしてるわ!」


「げっ! ミツ、早くトドメをさせ!」


 やはり攻撃には魔法を使うのか、口元に水玉を溜めて放出しようとする魚。

 慌てリックはナイフを取り出すが、ミツは慌てずに対処する。


「う、うん。でもトドメを刺す前に待って(魔力吸収)」


 デルデル魚に掌を向け、魔力を吸い取る。

 その瞬間デルデル魚は目に見てくたりと動きを止めた。


「えっ……。き、消えた?」


「あらっ、随分弱ってる? 魚だけに、やっぱり陸に上げたら弱るのかしら?」


「多分ね。さてさて(鑑定させてもらいますかね)」


デルデル魚 


Lv18  危魚類種


ウォーターボール Lv4。

魔法ダメージ軽減 Lv8。

魔力感知     Lv4。

危機感知     Lv7。

悪食       LvMax。


 矢に突き刺したデルデル魚を鑑定すると、魚にしては高性能なスキルを持っていた事が判明する。


「うわ……。自分とリッコの魔法が効いてない理由が分かったかも」


「何? ミツ、何が分かったの?」


「うん……。この魚ね、魔法攻撃の他にも、魔法に対するダメージを軽減できるスキルを持ってる。それに、自身に向けられる魔法攻撃に対する鋭さがあるのか、恐らくライトニングが当たる前と逃げてるんだと思う」


「なっ!? なら、お前かローゼの矢で倒すしか方法が無いってことか?」


「んー。そうなのかな……。(取り敢えず亡骸になる前にっと。スティール)」


《スキル〈ウォーターボールLv2〉〈魔法ダメージ軽減〉〈魔力感知〉〈危機感知〉を取得しました》



魔法ダメージ軽減

・種別:パッシブ

魔法攻撃によるダメージを軽減する。


魔力感知

・種別:パッシブ

他者が発動する魔力を感じることができる。


危機感知

・種別:パッシブ

自身に降りかかる危機を感知できる。


 ミツがデルデル魚からスキルをスティールすると、ユイシスのいつもの声が聞こえてきた。


(あっ! ユイシス、戻ってきたんだね)


《はい、いま先程。声をかけようとした時に偶然ミツがスキルを取得しましたので。それで、ミツはその魚の討伐に少し悩んでいたようなので私から助言を出させていただきます》


(うん、助かるよ。実はこのデルデル魚の身の部分が欲しいんだけど、釣りで釣り上げると頭だけになるし、自分がスヤン魚の時みたいにスティールで川から引っ張り上げると仲間達の成長に繋がらないから如何しようかと。やっぱり弓が使えるローゼさんに頑張って貰うしかないのかな? それだと、この魚から魔法攻撃も飛んできて前線に立つローゼさんが危ないし)


《なるほど。分かりました。ミツ、先ずその手に持つデルデル魚ですが、攻撃性が高くなるのは日の高い日中のみです。周囲が暗くなり夜になれば、例え釣り上げたとしても暗い水の中では同食を受けることはありません》


(なら、夜にまた出直した方が良いって事かな)


 今は遠くも見渡せる程の日中の明るさ。

 彼は周囲を見渡し、時間を潰すなら一度街に帰ろうか考える。


《いえ、態々時間を使い、夜に待つ必要もありません。デルデル魚の上を影に真っ黒にすれば、魚は夜と勘違いし、安全に釣り上げることができます》


(影? 煙幕でも張ってみるとか?)


《残念ながら煙幕スキルでは光を止める事は不可能です。ですので、ミツのスキルにて川の中央に人が数人乗れる程の大きな台を造って下さい。その台を影としその中で釣り上げる為の穴を作ります。台をドーム状に光を遮断すれば光に魚は興奮せず、問題なく釣り上げることが可能となります》


 ユイシスの説明を聞きつつ、ミツは川の上にそのイメージを浮かべていく。

 影を作り、その場で釣りをする。


(あー……。つまりは川の中央に釣り小屋を造れってことね)


《肯定です》


(なるほど……。よし)


 対策のイメージはできたと、ミツはリックとリッコ、二人に声をかける。


「二人とも、一先ず皆の所に戻ろう。そこで策を伝えるよ」


「「?」」


 心の中でユイシスの策を聞き入れたミツ。

 彼はデルデル魚の特性をプルン達へと伝える。

 夜になれば安全に釣れる事を聞いた皆はやはりミツが思った夜釣りを浮かべ、夜に来る事を口に出す。

 しかし、夜の森は危険度がグッと跳ね上がるためそれはシュー達が否定的に言葉を添える。

 なら如何するかと皆が頭を抱える前と、ミツは皆から少し離れ〈ハイディング〉を発動する。

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