第121話 強い男

 自分は教会から出た後〈マップ〉のスキルに表示された仲間に付けたポイントを探す。

 リック達含め、四つのポイントを目印に街を歩けば、たまたまバンと鉢合わせた。

 やはり人探しにはポイントは便利だと思いながら、鉢合わせたバンにも〈マーキング〉スキルを使用してはマップに表示できるようにした。

 バンと共にお店に向かう際、すれ違いざまにチラチラと色んな人からの視線を受ける。

 それは驚きの視線等もあるが、中には憎々しい者を見るが真っ直ぐに見れない怯えた視線も感じる時もあった。


「さっきから何なんでしょうね? やはり子供が飲み屋街を歩くのは珍しい事なんでしょうか?」


「はははっ。いやいや、違う違う。まぁ、君は良くも悪くも有名人になったからね。武道大会で君に賭けて大勝ちした奴もいれば、その反対に大損をこいた奴らもいるのさ」


「はあ……。それってただの八つ当たりですよね。自分はこの武道大会で賭け事自体、あったことすら知らなかったんですよ?」


「そうか……そうだな。確かに負けた者の八つ当たりだろうな。だからこそ怒りをぶつける矛先に君を殴りたいと思っている奴らも居るだろう。ふんっ……だが、君のあの戦いを見せられては、下手に手は出せん。もしそれでも君にちゃちゃを入れてくるとしたら、それは酔っ払いか君の力を知らない奴だろう」


「まあ、それ以前にバンさんみたいな人が側にいるんですから、自分が絡まれる事も無いでしょうけどね」


「んっ? くくっ。そうか、こんな俺でも君の役に立てているのか。さて着いたぞ。この店だ」


 そんな話をしていると、一件のお店に到着した。店の中へと入り、奥へと進むとヘキドナやローゼのパーティー、そしてリック達とアイシャとマーサがそこにいた。

 自分の姿を見ると、席から立ち上がり駆け寄ってくるアイシャ。


「ミツさん、良かった。叔父さん、ちゃんとミツさんと会えたのね」


「ミツさん、お疲れ様。大変な一日だったわね」


 アイシャと共に今日の慌ただしかった一日を労ってくれるマーサ。

 彼女達に案内される様に席へと座る。


「マーサさん、アイシャもお疲れ様です。アイシャ、隣に座るよ。でっ? 来て早々聞くのもアレだけどさ……。何で皆はこんなに静かなの? 自分が来るまでに何かあった?」


「あ……その……それは」


 他の席を見渡せば笑い声や酔っぱらいの話し声に盛り上がりを見せる中、何故かこの席だけがシーンっと静まりかえっていた為に、不思議に思ってしまう。


「ミツ君も来たところですし、取り敢えず飲みましょう。話は僕から説明します」


「んっ? うん……そ、そうだね。(んー……もしかしてさっきまで仲間割れの修羅場だったりとか?)」


 場の空気が少し重く感じる中、注文していたであろう料理が運ばれてくる。

 食事を始めれば空気も変わり、ワイワイと話し声があちらこちらから出てきたので、嫌悪な関係になった訳ではないと内心安堵した。

 話の内容は避難時の相手の働きや、避難時での人とのトラブルなどの出来事、それを酒のつまみと話し出す面々。

 そして、少ししてリッケが近づき、自分が来るまでのことを説明してくれた。


「と言うことです。まだリックもローゼさんもまだ腹の虫が治まらないようで」


「なるほどね……」


「ミツからも言ってやってくれ。俺がどれだけ苦労して戦ったのか。それにあの戦いの大変さをな!」


 リックの話を聞く限りでは彼の苦労を知らずと笑ったローゼ達に否があるが、ちゃんと謝罪をしているのだから、ローゼ達の言動に対して傷口に塩を塗る事もあるまい。


「うん。リック、解ってる。一緒に戦ったんだから、君の苦労を知らないわけじゃないんだからさ」


「フンッ!」


 彼女達も悪気があった訳じゃないとリックへと伝えると、彼は鼻息一つと押し黙ってくれた。

 それを見てリッケはホッと軽く息を吐いた後、少し真顔になって口を開いてくる。


「そこでミツ君にお願いがあるんです」


「何かなお願いって?」


 真剣な顔なリッケに自分は思わず身構えてしまう。


「もう一度。もう一度一緒に試しの洞窟に行きませんか!? 結果的に僕達は洞窟を制覇してません。勿論僕達の力で10階層まで行くのは不可能かもしれません。ですので、ミツ君の力をお借りしたいんです」


「「「!?」」」


「リッケ、お前!」


「ちょっと待って! 今あなた僕達って言ったわよね!?」


 リッケの言葉に慌てるリックとローゼ。

 そして目を丸くして驚く周囲の人々。


「はい。兄の活躍を言っても信じてもらえそうも無いので、是非ローゼさん達には共に試しの洞窟へと同行をお願いしたいとを思ってます。もし同行を拒否されるなら、もう僕達の言葉に否定的な発言はしないと誓ってください」


「待て待て待て。リッケ、それはつまりアレか!? 俺にまたあそこに行けと? そんでまたアレと戦えっていうのか!? 莫迦か! 阿呆なのか! ド畜生か!?」


 リックは目に見えて慌てながらリッケへと罵声を浴びせつつ、スパイダークラブとの戦いを思い出したのだろう。腕に鳥肌を立たせながらブルブルと首を振るわせている。


「……はぁ〜。正直言って二人の言い争いに僕は興味はありません」


 リッケのその言葉にえっと動きを止めるリック。彼は手に持つコップに入ったお酒をゴクリと一息で飲み干す。

 お酒を飲んだ為にリッケの頬は赤く染められ、少しろれつが回っていない。


「僕が興味あるのは自身の次のジョブです。武道大会があると言うことで途中で洞窟探索を断念しましたが、僕は強くなることを諦めてはいません。寧ろ今は強くなれるなら洞窟なり荒野なりモンスターの討伐依頼を受けたいくらいなんです」


 彼は自身の希望を熱く告げながら迫ってきた。

 スッと自分の手を取り顔を近づかせてくるリッケ。これが相手が女の子なら喜ぶところだが、彼は男だ。

 自分とリッケの顔が近づいたことに周囲の女性陣からは何やらニヤニヤとした笑みが溢れていたり、アイシャは自身の手で目を隠しているつもりだろうが指の隙間からバッチリこちらを見ている。


「そこで改めてミツ君にお願いがあります。先程のリックとローゼさんの件は別として、僕達を試しの洞窟へと連れてってください! 僕は君の戦いを今まで見てきましたが、大会の戦いを見て特に憧れを持っています。いえ、できるなら君に弟子入りしても強くなりたいと今は思っているぐらいなんです。ミツ君は今は僕達とパーティーを組んでくれていますが、ミツ君自身言っていた通り、君は旅人なんです……。僕は正直、明日君が何処かに行ってしまうんじゃ無いかと思うと、不安なんです……」


 自分がこの街の住人ではなく、旅人であることは皆は周知したこと。その為、皆の思う気持ちを代弁するように、リッケは自分が突然居なくなることに内心不安である事を口にする。

 いつかは来てしまうその日を考えると辛くなり、リッコは兄であるリッケの言葉を止めようと声をかける。


「リッケ、落ち着きなさいよ……」


「いえ。リッコ、今言わなければ駄目なんです。貴女も理解してますよね。僕達に今後に必要な物は、強さなんです。このままゆっくりと成長しても、僕は正直父さんには追いつけません。貴女には母さん譲りの豊富な魔力があります。リックには父さん譲りの度胸があります。……僕には。いえ、僕は僕だけの力を得たいんです! そして本当の強い戦士として皆を守りたいんです。二人ともこれは僕の我儘です。でもお願いです、ミツ君がまだ僕達と共にいる内に少しでも強くなってください」


「「……」」


 リックとリッコは共に顔を合わせ、少しだけ考えるように目を伏せる。

 思い出すのはリッケが前衛にジョブを変更後、父であるベルガーの訓練を毎日行っている姿だ。

 だが、素人目のリッコから見てもリッケはとても前衛向きとは思えない身体の作りをしている。動きもまるで子供のチャンバラごっこ遊びにも見え、彼の後の成長が想像できない程。

 それは勿論元冒険者のベルガーが気づいていない訳ではない。

 だが、父が息子を育てたいと言うただの願望なのか、それともリッケが見せる努力的な姿なのか、ベルガーはリッケの事を前衛として育てる事を見捨ててはいない。

 そんな訓練する姿や、努力をしているリッケの訓練を見て、彼らが何も思わない訳がなかった。


 自分は少し興奮気味のリッケへと優しく問いかけてみる。


「リッケ。本当に強くなりたい?」


「……はい」


 真っ直ぐに見返してきた彼の青い瞳が自分の視線とぶつかり、一切背けることなく返事を返し続けるリッケ。


「多分だけど、リッケ達はこのまま戦い続けても強くなれると思うよ?」


「それでは……足りないと思うんです」


「……」


「すみません……」


 正直言ってこの時、自分はリッケの願いを二つ返事で承諾するつもりでもあった。

 それはもしこの場で自分が断ったとしても、今のリッケでは無茶な戦いをし、自身やリック達を危険に晒しかねない戦いをするのではないかと不安になった為。

 自分は視線をリック達の方へと向ける。

 リックは自分と視線が合うと、ため息一つと呆れた感じに喋りだす。


「お前は何を言い出すかと思ったら。はぁ〜。ミツ、すまねえが弟の我儘に付き合ってくれねえか。本心では俺も正直まだまだ強くなりてえし、こいつらに負けられねえ気持ちもある。それにな、俺もお前の戦いに心動かされたしな。まあ、スパイダークラブとの戦いには抵抗もあるけど、そこは我慢すっからよ!」


 やれやれとリックはリッケの隣に座り、自身の腕をリッケの首の後ろに回しては引き寄せながら笑い出す。 

 そんな姿を見て、いざとなれば兄であるリックが暴走する弟を止めると解り、自分はリッケへと承諾の返事を返す。


「うん。解った。自分も実は洞窟の先が気になってたんだ。それに約束したもんね」


 リッコに視線を送れば、彼女はドキッと反応を見せる。そっぽを向いて鼻を鳴らすが、彼女からは反論する答えは帰ってこなかった。


「んっ。 フンッ、そうね。また行きましょうって私が言ったものね。リッケが我儘言う事も珍しいんだし、私は良いわよ。ね、プルン」


「ニャ! 勿論ニャ! ウチももっと強くなってやるニャ!」


(ああ……そう言えば最近分身にばかり動いてもらってるから、ステータスの成長が止まってるもんな。スキルレベルは上がっても次の新しいジョブになるにはやっぱり自身で戦ったほうが良いのかもしれない……)


 自分とリック達の話が盛り上がる姿を見て、ミーシャが慌てて話に入ってきた。


「ちょっとちょっと〜。何だか私達を放っといて話をすすめないでよ〜」


「あっ。そうですね……。すみません。ミーシャさん達も共に行かれますか?」


「勿論!」


 私も仲間に入れてと言って来たミーシャ。

 彼女達を忘れていた訳ではないが、話の内容的に、今回洞窟へ行く目的はリッケを鍛える事が目に見えたことだけに、彼女達を誘うのは迷惑になるのではと誘うことを少し躊躇っていたからでしかない。

 自分の誘いをミーシャは嬉しそうに二つ返事と承諾するが、隣に座るローゼは表情を険しくしつつ同行することを断ってきた。


「ごめんなさい。誘ってくれるのは嬉しいけど、やっぱり私達は辞退するわ」


「えっ!? ローゼ! 何でよ〜」


「ミーシャ、彼らの話を聞いてたら解るでしょ……。彼らは試しの洞窟に行くのよ」


 ゴネるミーシャへとため息まじりに、ローゼは視線をある二人へと向ける。

 その視線の先には自身の仲間であるトトとミミの姿があった。二人は食事の手を止め、不安そうな表情を浮かべていた。


「……あっ!」


「やっと気づいたわね。そう、試しの洞窟にはウッドランクのトトとミミは入れないわ。それに、貴女行くと言ってるけど。はぁ……解ってる? 行くのはアイアン以上が行く8階層なのよ? 悪いけど、危険な場所に態々足を踏み入れる気は私には元々ないわ」


「そんな〜。ローゼ〜」


「……。リック」


「んっ? なんだよ」


「さっき笑ったことは謝るわ。よくよく考えれば貴方達はそこまで行ける実力があるんですものね……。私達はまだブロンズ。貴方達みたいに経験も少ない若輩者なのは認めるわ。ごめんなさい……」


「「……」」


「あのさ、ローゼ。お前忘れてると思うけどよ……。俺達もお前の言う若輩者であるブロンズランクだぜ?」


 自身の失礼な言動に改めて謝罪をしてくるローゼに目を丸くするリック。彼は自分と視線を合わせた後、自身達もローゼと同じブロンズランクである事を改めて伝えた後、洞窟内での戦いを説明し始める。

 話を進めるとローゼは驚きの表情をつくるが、次第と訝しげな視線になり、最後は疑わしい者を見る様な顔になっていた。 


「あっ。お前信じてないだろ」


「ごめん……正直言うと、信じているかどうかと問われるなら今は半々かしら」


「はぁ……。だよな……俺もさ、自分で言ってて何言ってんだって気分になる部分が大半なんだよな……。しかもそれが全部こいつだよ……」


「ほえ?」


 話はリックに丸投げしていたので食事をしていた自分に突然話を振られたことに、間抜けな声を出してしまった。


「飯食ってんじゃねえよ! お前だよ」


「んっ。ふ〜。いや、別に間違ったことを言ってないから話はリックに任せようかなと」


「お前な……。はぁ。もういいや。リッケ、取り敢えず行くとしても、今の祭りが終わった後でいいだろ? ローゼもよ、もし行く気になったら声をかけてくれ。その時は俺がお前を守ってやるよ」


「「「「!?」」」」


 リックの思わぬ言葉に周囲の視線がリックとローゼへと向けられる。

 何だよと思いつつ、リックは皆を見返すと、プルン含め、女性陣が少しニヤニヤとした微笑ましいものを見る様な視線を向けていた。


「な、何だよ?」


「い、いや……その……守ってくれるんだ……」


 面と向かってリックから守ってやると告げられたローゼは少し頬を染め、視線を泳がせながらリックへと言葉を返した。


「ああ? 当たり前だろ。もし行くならお前のとこの前衛が居なくなるんだから、俺が守らずに誰がお前らを守るんだよ?」


「………。そうね……」


 スンッと何か抜け落ちた気分になるローゼを見て、何だと頭に疑問符を浮かべるリック。

 周囲のリックへと向けられる視線は残念な男を見る視線へと変わっていた。

 

 洞窟へと行くとしても、一度くらいは共に何かしらの討伐依頼を受けた後に行った方がいいとヘキドナ達からのアドバイスを貰う。

 それと、ヘキドナがギルド長の名を勝手に使用し、大会係員へと指示を勝手に出したことに対してのペナルティ。自分が〈双竜〉スキルでの破損させてしまった魔導具や泥土で汚してしまった会場のペナルティ。

 ネーザンから告げられたこの二つ。ギルドから受ける罰の話も皆へと話をしておく。

 ペナルティの内容はまだ未定だが、これを受けておかないとヘキドナ含め、ミツがギルドへと持ち込むモンスターの素材の買い取りをしてもらえないこと。それとギルドの依頼を受けることができないことを教えられる。

 その言葉に、ミツは人々を守ったのに罰を受けるのはおかしいとプルンが反論してくれる。

 勿論周囲も同じ意見だが、自分自身やり過ぎた感はあったのでそれ程皆が騒ぎ立てることではないと思っていた。

 ミツが居なければ観客の被害は更に増えていた事は誰の目に見ても明らか。

 勿論それはネーザンとエンリエッタが気づいていないわけではない。

 二人がミツへと理不尽な罰を与えることはないと、ヘキドナが言葉を入れたことにふんすっと怒りながら皆は納得してくれたようだ。

 ピリピリとした空気もいつの間にか消え、次々と運ばれてくる料理の数々に改めて皆で乾杯をし、飲みの席が始まった。

 ちなみに、最初はジュースだけ飲むはずだった自分だが、途中からエクレアとシューが隣に座り、自身の手に持つ飲み物を自分へと飲ませ始めた。最初は甘いジュースと思いきや、それにはお酒が入っていたらしく、自分はいつの間にか寝てしまっていた。

 教会へと帰る際は、バンのたくましい背中に持たれたまま送られた事を翌日告げられた。

 酒……強くなりたいな。


∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴


 カバー家の一室にて。


「おのれ盗賊ふぜいが!!」


 ベンザは先程届いた一通の文を目に通した後、近くにあった置物を激しく床へと叩きつけ、怒りをあらわに見せる。


「なんて無能な奴ら何だ! 金を持ち逃げ腐りおって!」


 ベンザに届いた文は奴隷商人からの連絡であった。内容的には約束の場所に予定としていた人物はおらず、待てど暮せど待ちぼうけを受けたので今回の依頼は無しと告知され、更には約束を破った違約金を請求する紙が届けられていた。

 ベンザの計画では、フロールス家の娘一人分でもかなりの金が入ってくるだろう、そうすれば自身の懐は暖かくなると思っていた。

 だが、計画は崩れ、雇った賊に娘は連れて行かれ、入ってくる予定の金が入ってこない。

 その事に苛立ちを隠しきれないベンザであった。


「フンッ。まぁ、良い……。ヒョッヒョッヒョッ。多少の金は失ったが、今頃フロールス家は大変なことになっておるだろうの。ヒョッヒョッヒョッ!」


 窓の外を見ながら不気味に笑い、頬を釣り上げるベンザ。だが、虜囚事件はベンザの思っていた結果とは事実は違っている。

 ラルス達は賊に連れて行かれたのではなく、執事のゼクス、客人のセルフィ、そしてミツの力にて無事に救出され、屋敷へと帰った事。

 ベンザが雇った賊は全て捕まっている事。

 そして何より、ベンザが立てたこの虜囚計画。これが全て森羅の鏡と言う、誰も思いもつかぬアイテムにて、フロールス家に犯行がバレている事。

 そんなことも知らずと肥えた腹の肉を揺らしながら、間もなく飲めなくなる酒をガブガブと飲み干し、ベンザはいびきをかきながら、明日フロールスが慌てる姿を楽しみと眠りについていた。

 

 様々なトラブルや出来事があった武道大会。

 マトラスト辺境伯がこのことを印した手紙は、未だに王都には届いていなかった。

 早馬が走るその後ろをまた別の内容を記載した手紙を持つ早馬が走り、更にその後ろを別の要件を書いた文を握った早馬が走っていた。

 王に宛てられた手紙は時間を置くたびに内容は王都内、重鎮達の頭を悩ませる手紙となってしまっていた。

 しかし、他国よりもいち早くミツの存在を知ったセレナーデ国は、他国が動き出すよりも早く行動する事ができていた。

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