第65話 ヨシコも知りたくない「不条理の世界」

 ごきげんいかがですか?


 ……結局さ、タイトルを見て即、あなた方の興味本意が惹きつけられるところって、やっぱり「ヨシコ」のことでしょ? ほら、このキャラがなんで「ヨシコ」であって「マツコ」ではない理由かってさ、すぐに「マツコ」なんて書いたら、このキャラの出典元はウチの作者の大デブが普通に見えちゃう、あの人だってみんなすぐにイメージ出来ちゃうでしょ? それじゃあ全然つまらないし、意味がないから、あえて、皆さんのまったく想像することも出来ないようなキャラクターをぺこりのファイルから持って来たのよ。誰がって? 知らないわよ。わたし自身だって、ぺこりのキャラクターの一員だから「ヨシコ」が「ヨシコ」と名付けられた単純な理由や「ヨシコ」の性別、性格、嗜好、履歴から家族構成、シークレットな裏設定に下ネタ関連や好みの性感帯までほぼ全部を確認された情報としてほとんど知ってるけど、一般的は読者には、作者から明示されているヒントは「ヨシコ」という平易な文字情報一点のみ。でも作者より年長の方であれば、作者が「ヨシコ」と命名した出典元が記憶の片隅にある可能性が高いから、それに気がつけば、完全に「ヨシコ」の出典元を読み解ける可能性は高いの。ああ、ごめんね「ヨシコは人間」ということも、よく見たら、さりげなく明示されいるわ。でね「わたし」の口調がいつも「わたし」と違うということは、ぺこり作品のご贔屓さまなら、誰でもわかる可能性が高いわね。そこで今回、このクイズの解答を、より多くの方にわかって欲しいという作者サービス精神のキモはそこなの。ここは皆さん、一つ頼みましたよ。いい結果が出れば我々により多くのメリットを得られるようになっているのよ。実はこれは参加者がより多くの正解を獲得し、自信を深めて、それをビジネス能力の向上に昇華させるという、いわばクイズのツラしたビジネス系資格の模擬試験なのね。要は、いかに合法的にライバルたちへ様々な策を弄して、究極的には、自分自身は相当に楽をして、巨大な利益を得られるかという目的を追求した具体案を作成できるかという能力を育てて行くという、大きな成果を明確に測る為の精密なモノサシなの。ここまでの屁理屈だらけのビッグ情報は、理解出来ました? もし理解出来ていれば「ヨシコ」に「マツコ」という名称を作者がつけなかった理由も、コナンのクソガキみたいに、上手く推理すればわかるはずなの。ああ、どうやら何人か正解を出してる方々がいるみたいよ。正解者の皆さんはいい脳みそをご両親からも貰えたのね。ものすごい幸運だわ。今後もそれを上手に使ってね。間違っても作者みたいな暗黒面に陥らないでね。あの、ここで言っておくけど、これまで、わたしが発した言葉を安易に信じちゃダメよ。いい? この問題の答えって、人間の作り出した文字情報の中では比較的信用度の高い文字形成単語群の持つものが何かを知っていいれば、かなり簡単にわかるはずなのよ。その単語群についての情報を今回だけは特別に教えてあげる。その単語群に所属している単語の数はたったの十個。これは、ものすごい大サービスヒントだわ。そんな数の文字群って通常の日本人が知っている文字情報では一つだけよ。これで、これの作者の得られるはずだった利益が消えるかもしれないわ。今回のお話の中で、わたしが作者にとって存在する価値は、ほぼ0に近くなったわね。またヒントあげちゃったかな? 答えの一片を私ったら記入しているわ。わたし、ちょっと読者に甘いすぎるわ。後で、わたしたちの総帥である、作者にファイルから消滅されちゃうかもかもしれない。もう、出番は終わりみたいだわ。じゃあね。わたしのことはもしかしたら脳内から消した方がメンタル面でのストレスの量が減るかもしれないと思うわ。わたし、いまあなたたちにとってはかなり危険な物体だからね……


 ああ、すみません。わたしは毎度おなじみの、普段のわたし、つまり、個人識別仇名が孤雲庵主人です。脳内イメージを前節のわたし、つまり「ヨシコ」から気分変換してくださいね。正直、よくわからないクイズと理屈だったと思いますが「学問」って全て、そんなものではないですかね。


 ……さて、皆さんにはこれ以降の自己防衛のために「脳内コントロール機能」のスタイルを次の二つのイメージのうちの一つだけお選びいただくことになります。選択肢は「オートマチック」か「マニュアル」だけです。どちらか、ご希望のスタイルにわたしが無償でチェンジングして差し上げます。ただし、どちらのスタイルをチョイスするかの最終決定は必ず自己判断でお願います。わたしは一切アドバイスはいたしませんので、ここのところは強くご理解ください。チャンスはこの一回きりです。変更は出来ません。以上で注意喚起文は明示しましたので、こちら側サイドは全ての事象に対して、法的に免責されます。あなたがもしこの先に書かれた文章によって心身になんらかの支障を来たし、こちら側サイドに医療費等補償を要求されても、こちら側サイドは既に第63話をわざわざ提示して、今回のこれから展開されるテーマの一端をお見せし、皆さんの、つまりはあなたの文章危機管理能力の向上目的の為、せっかく作者が楽しく書けるテーマがあるのにそれをを苦渋の選択をして一旦とり下げて、作者のおぼろ豆腐で出来ている心身を苦しめてまで、あのような「狂気の世界」を文字情報だけで作り上げました。ただし、あれはあくまで「狂気の世界もどき」です。作者の潜在意識に残る「より完璧な狂気の世界もどき」を作るには作者の精神世界内の「狂気レベル」を八年ぶりのマックス臨界点に近づけるためのスペック増量法を利用しなければ成し得ませんが、あまりにも高リスク商品な為、作者が二の足を踏んだことと、作者が医師に処方された「精神を正気に近づける薬品」を処方通りに服用しているため、作者脳細胞内の「狂気の世界を育てちゃおう計画」は現状ではこれ以上の劇的な進歩はほぼ完全に不可能です。ですのでいまこちら側サイドは、特に、この文章を読んでいるあなたが、次節から始まる文字情報のみによって、あなたが、あなた自身の心の中に「より完璧に近い強靭無類の狂気の世界」を形成されることを強く希望します。その情報を元に我々に課された超難問な命題である「不条理を人間のなんらかのスペックである程度、管理コントロールできるか否か」ということをより綿密に研究し、全宇宙における最高最悪の不条理が引き起こす、これまで誰もがほぼ予知不可能であった、人命にも関わりかねない諸問題を未然に防ぐ方策の万能モデル作成がかなりの確率で可能になるかもしれないのです。理不尽な事件事故の犠牲者が減るかも知れないのです。ぜひ、あなたからのサクリファイスの提供を可能な限りで結構ですので、かなり強くお願いいたします。


 ここから、再び、注意喚起文です。もし、あなたがあなたの心の中に「狂気の世界」が存在することを微塵も希望しないのであれば、次節よりの文字情報を絶対に自分の目に触れさせてはいけません。またこちら側サイドはあなたが、次節以降の文字情報を読むようにとは一切推奨していません。強く希望するだけです。ここは必ず自己判断でお願います。ここまでが注意喚起文でした。これで、こちら側サイドは法的に免責されました。あなたの心身に及ぼされる高リスクがあなたの心身をその深浅は関係なく、どんな傷跡を持ってし待ったとしても、すなわちあなたをどんなに傷つけたとしても、こちら側サイドからは謝罪も慰謝料もその他諸々の手数料も一切出す義理も理由もないことを、法律の許す範囲内で強く主張します。ただいままでのご説明とご案内は「ヨシコ・リラックス。その位置付けは高性能人工脳細胞完備最新型ねこ型ロボットであることを明示して、シャットダウンいたします。あと3秒にて……」


 申し訳ございません。作者の策略により語り部の人格およびその性格らしきものも、瞬く間に変化してしまいました。わたしの名前はクリスティーです。いいえ、松村さんという方ではありません彼の方はティーがつかないと思いますよ……あなたは聴覚に何か重大な故障を抱えておられますか? なぜならわたしは浅香光代先生とかハリウッドザコシショウさんという、現在ソニー・ミュージックアーティスツに所属されている方だとは一言も申し上げておりませんし、ほんの数秒前までそのお名前を承知してはいなかったのです。まあとにかくアンフェアな叙述トリックもどき(ただし、この節の最初の二行くらいに一行開けがありますので、そこで場面転換があったとこじつけることも可能です……しかし、これはミステリーではないので特に頓着はいたしません)をご堪能していただけたら、わたし的には、なんの感慨もありませんね……わたしの今回の出番は終わりですのでまたお会いしましょう……



 必ずやこの話の生命を守りきり、元服の儀式を模様し、天下人でありながら弱者のための政をさせ横浜グリーン幕府をこの孤雲庵に設立させ、皇位を無血幸福的に禅譲し賜り、新ニュートラル・ジャパン帝国を空想上はなく、現実に存在しただろうと研究結果が出ています「涼」帝国の今後の研究成果に期待しつつ、孤雲庵にて、悠々自適に暮らして行く……これわたしのジョーク・テキストでした。では。

 あれ? 趣旨がどこかで変わっています。ああ、これが「不条理の世界」なんですね。 

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