第35話 嫌いですけど尊重はします
ごきげんいかがですか?
いま、皆さんの読んでいるわたしの文章は、大仰な言い方をすると「最終稿」または「決定稿」と呼ばれるもので、簡単に言ってしまえば、わたしが「一応誤字脱字を正し、推敲もしたから納得」と思って少数の皆さんにお披露目したものです。一方現在の執筆者であるわたしは初稿を書き出したばかりで、明確な主題もタイトルも思いついておらず、とても困っているところです。ちょっとSFチックに考えると、皆さん側の視点で見れば、過去のわたしと現在の皆さんが繋がってるんですよ。これ、うまくアレンジしたら面白い小説になりませんかね? でも、わたしはSFは苦手ですし、新作を書くくらいなら、書きかけの小説をなんとかしろと怒られそうなので書くことができません。そこで、どなたかこのアイデアを百万円で買い取っていただけないでしょうか? 万が一、メガヒットをして映画化、ドラマ化、アニメ化されれば元を取るどころかかなりの財産が作れ、とりあえず質素な暮らしをすれば、もう働かないで一生遊んでられます。ついでに、主題歌の作詞をしてジャニーズの人気グループに歌わせ、なおかつ、その曲がカラオケの定番曲にでもなれば、死ぬまで、そこそこの印税が振り込まれます。そうすれば、年に二回くらい海外旅行に行っても平気ですし、あなたに次回作の構想があれば、比較的スムースに企画が通り、見城徹も初版五万部! とツイートしますし、若い娘たちも「アレの原作者の新作だ」と飛びつきます。そうしたら、またも映画化の……夢が膨らみますね。
まあ、本当に論じたかったのはそのような「絵に描いた餅」ではなく、様々な差別です。一番深刻な差別はわたしの勉強が足りないので書けませんが、とりあえず身近な差別を考えています。以前述べたことの繰り返しの部分も多々ありますがご了承ください。
タイムリーなことに、いまわたしが考えていたことがYahoo!ニュースに出ていました。これがユングの言う「シンクロニシティー」でしょうかね。このことはいずれ別項でお話しします。
星野リゾートあたりから始まったと思われます、喫煙者の不採用方針ですが、法律上、一切禁止されていないことを民間企業が押し通すことは現行憲法上で保護されている「個人の尊厳の保護」に明確に違反しているとわたしは思います。おそらく同社のような企業は「我が社の就業規則に違反している云々」と反論すると思いますが、そもそも、その就業規則そのものが憲法に違反しているならば、全くもってそれは無効なものです。せめて就業時間内の喫煙禁止ならサービス業という職種である以上同情の余地はありますが、それだって厳格に憲法を遵守するならば、違法ですので、喫煙したがために不採用になったり、解雇されたりした人たちが訴訟を起こした場合、憲法上の判断をするのは最高裁だったと思いますが、おそらく企業側の敗訴になるでしょう。
ただし、法律云々ではなく、マナーとか大人の常識として、他人に対して煙やニオイにより不快な思いをさせてはいけないと思います。現在大型商業施設や飲食店の多くは喫煙席や喫煙席という方法で分煙をしていますが、来年に飲食店は、一部の例外を除き全面禁煙になりますし、いずれは商業施設もそうなるでしょう。公共施設はすでに全面禁煙です。そうなると、もう煙草を吸える場所は自宅、それもベランダや、庭などは近隣のご迷惑になりますから、お金持ちなら禁煙ルームを設置、貧乏人は密閉された自室で吸うしかないですよね? ただ、この孤雲庵のお借りしているアパートの部屋は契約上、禁煙です。わたしは煙草を吸わなくても大丈夫ですからいいですが、もしヘビースモーカーだったらどうなっていたのでしょう?
つまりですね、これは大げさかもしれませんが、喫煙者差別が行われているのです。行政は、日本たばこ産業に煙草を販売する権利を与えながら、一部の国民に高い税金を払わせて煙草を買わせ、しかもどこでも吸わせない。これは行政による「やらずぶったくり」つまりは詐欺です。わたしは自分の近くで煙草を吸われるのは大嫌いですが、あえて申し上げます。「喫煙者には煙草を吸う権利を! でなければ、タバコの販売吸引を法律で全面禁止にするべきである」とね。
かつて、中島らもは自書の中で「煙草は大麻より人体に危険なものである」としています。余談ですが、大麻取締法は大麻の所持を禁止していますが、吸引は禁止していません。その理由は大麻がれっきとした農作物であり、大麻農家の方がかなりいるのです。その人たちが無意識に吸引したことまで犯罪にしたら、美味しい七味唐辛子が出来なくなるのです。
国民全員が喫煙を自主的にやめればなんの問題も起きないのですが……
ではごきげんよう。また勉強して来ます。
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