アオいコロアイ
心の底に写る景色が、どことなく色を帯びて来た頃合い。
世界が両の手いっぱいに広がり今にも溢れ出してしまいそうな、そんな頃合い。
若さとか青さとか、そんな曖昧で不確かなもので突き進める限界の手前。
そんな、ありきたりな
いつかこうやって終わっていくんだ。
今もこうやって終わっていくんだ。
だから、みんなは変わっていくんだ。
そんなどうでもいいことを考える事ばかりに頭を使う自分は正しさを知らない。
大人に成りたくないし。
大人になれないし。
大人に慣れたくないし。
近頃の自分は過去を何度も思い返しては、変りようの無い事実に思いを巡らす。
外の世界が色づくのを感じた。
自分の色が薄れるのを感じた。
溶けだした色が混ざらないのを感じた。
要するに濁っているのは自分で、それ以外は溶けだしているか、もう既に溶けきってしまっているのだとか思った。
いつか、この感覚が
わからないから、変れないままなんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます