第13話
よっちゃんからの突然の告白に、やっぱり驚いてしまい動揺してしまう。
あービックリしたよぉ……。
まさか、よっちゃんからあんな事言われるなんて……!
最近色々なことが起こる。
自分の中で前とはあきらかに何かが違っていた。
部屋に戻り、しばらくすると携帯に着信があった。
携帯を覗き見てみると……。
「はい、どうした?」
相手はコウちゃんだった。
きっとよっちゃんの事を言われるに違いない。
そう思った。
「 よっちゃんから実は、相談受けててさ。なつの事、ずっと好きだったみたい。なつは鈍感だから気づいてなかっただろうけど 」
そうだったんだね。
私……鈍感だったんだね。
全然気づいていなかったなんて、ひどいよね。
「 私はなつの味方だから、つらくなったらまた連絡しな!」
コウちゃんは、いっつもいっつも味方でいてくれる。
そして、優しく励ましてくれる。
別れてからもずっと仲良しでいてくれる。
コウちゃん、ありがとう。
たわいもない話も混ぜながら1時間くらいで電話を切った。
よっちゃん、笑顔でいてくれたけど、私が帰ってから荒れてしまったらしい。
お酒の強いよっちゃんが、酔っ払うのはそれはそれで珍しかった。
……でも仕方ないよ。
よっちゃんは、大切な友達の一人だもん。
だから友達としてしか、やっぱり見えない。
そして、ずっと友達でいたい。
窓の外はどしゃ降りで、屋根に当たる雨の音がいつもより、激しく聞こえた。
「なつ!ちょっとリビング来てー!」
部屋にいる私をお母さんが大きめの声で呼んだ。
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