第42話 自由市場へ再び!

東の村が滅んでしまったというニュースは少なからず村人に影響を与えてしまった。


それでも市場で売る商品に携わった人々は丘に来てくれる。その笑顔は明るい。売れるかどうか楽しみにしているようだ。


再び市場に行くその朝…。


手伝いに来てくれたのは、カール。カールの幼なじみのエレミア。そしてカールの友達のコリン。


だけ。


おいおいおい!


もっと手伝いに来いや!!


いくらなんでも高校生を筆頭にそれ以下の歳の少年少女で構成されているのはおかしくないか?


「ヒロキ、しっかり」


よろめく俺はカリンに励まされる。


「黒い霧が来ない西のほうの村へ取り引きに行く組もあります。商品を作る人もいますので…」


「そ、そうだよな」


仕方ない。

このメンバーで行くか。


まずは1番年上の俺が荷車を引く。

前回と同じで、行きの荷物は軽い。


カリンとカールが押してくれる。


よし、順調、順調。



途中でこまめに交代する。


交代しながらエレミアとコリンと話をした。


エレミアはカールの幼なじみだ。少し濃いめの栗色の長い髪はクルクルカールしてある。意思が強そうな眉毛はそのまま彼女の気の強さを表している。


なぜ市場に行くのに参加したか聞いてみると、


「だって誰も行こうとしないのよ!」


やっぱりそうか。


だがエレミアは「にやっ」と笑った。


「フォリア様の御使様について行くほうが安全に決まってるのにね〜」


俺の事か?


用心棒にもならん俺だが、急に責任重大になってしまった。


つづく

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