第41話 あなたは私の希望!
どうやら俺が守るべきリール村は黒い霧との争いの最前線に置かれてしまったようだ。
今のところ黒い霧そのものも見かけてはいないが、いつ忍び寄ってくるかと不安が頭をもたげてくる。
カリンが務めて明るい声を出す。
「叔父様、村の皆さんには大丈夫だとお伝えください。ヒロキにはフォリア様がついておられます!」
それを聞いたケンプルさんも笑みを浮かべて、そうだな、と言った。
村長に報告に行く2人を見送りながら、俺は気になっていた事を尋ねる。
「ドルフのヤツ、途中から口数が少なかったな」
「…はい。ドルフさんは村長の御子息ですから、村の存続について思うところがあったのでしょう」
踏みとどまるか、切り捨てるか。
イヤだな。
せっかく村の方針が決まって来たのに。
「大丈夫です!ヒロキは希望です。そして村の人々に希望を与えて行けば、その力が魔を祓うのです!」
俺は頷くしかなかった。
俺が皆に希望とか明るい未来とか、あるいは単純に楽しいという気持ちを持たせれば、それはきっとフォリアの力になる。
そうすればこの地の守護は強くなるはずなんだ。
と、言うわけで今週の自由市場も頑張ろー!
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます