第140話 お気に入り

『桜雪ーーー‼ 僕、寝るよーーー‼』

 チョビさん最近は、僕のベッドがお気に入りの様子。

 冷感マットが気に入ったようだ。

 毎日、僕のまくらの横で丸くなって眠る。

 別に邪魔な場所で眠るわけではないので、構わないのだが、どうにも一人では眠らないのだ。

『桜雪‼ 僕、眠るよ‼』

 日がな一日、眠って過ごす猫と一緒に過ごしていたら、ベッドから出れなくなる。

「チョビさん…先に寝ててください」


『もう先に寝てるよ‼』


 ………

『桜雪ーーー‼ まだ寝ないのーーー‼』

 ベッドルームで吠えるチョビさん。


 まだ19時だよ…チョビさん…。

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