第118話 怒る?

 クロさんが珍しく布団へ入ってきた。

『桜雪、今夜は寒いね』

 枕の端に顎を乗っけてウトウトと眠りだす。

「クカッカカカ…」

 クロさんは寝言を言う(鳴く)

 そして寝相が悪い。

 足を動かしたり忙しそうに夢を視ている。

 パチッと目を覚ますと、ゆっくりと目を左右に動かし何かを確認して安心するとまた眠る。

 僕が寝ているとバシッ‼

「なんだ?」

 クロさんが僕の顔を叩いたようだ。

 いびきでもかいたか…手が当たったか…とりあえず怒っている。


 自分の眠りを妨げることは許さないのだな…クロさん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る