第78話 クロさん白くなる

 私は肌が弱い。

 毛を剃るとパウダーをパタパタと叩くのである。


 そんなある夜…

 僕がパウダーをパタパタしているとクロさんがノソッと入ってきた。

『桜雪…なにしてるの?』


 パウダーの匂いをクンクンと嗅ぐ…そして粉吸って咽る…。

『桜雪!! エホッとなるねーーーー!!』

 クロさん、驚いたのか?

 気にいらなかったのか?


 パウダーをバシッとひっくり返す。

 棚から落ちたパウダー…

 よせばいいのに、舞う粉に突っ込むクロさん。

 若干、ホワイトを纏い、走り去る。


「なぜに…突っ込んだ…クロさん」


 余計に舞ったパウダー掃除は大変でした。

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