第77話 未然に防ぐ
ソファの上で丸くなっているクロさん。
『今日は退かない…』
強い意志を感じる視線。
金色の目で、僕を威嚇するように睨む。
「クロさん退いてね」
重たい身体を持ち上げる。爪を立ててソファにしがみつくクロさん。
『桜雪!! どういうことだ遺憾の意を表明する!!』
退かされて、多人数掛けのソファに移されたクロさんが鳴く。
冷蔵庫にコーラを取りに行って戻ると、クロさん…
「いかん!!」
マーキング体勢に入っていた。
クロさんはすぐにマーキングする。
「クロさん!!」
また抱っこしてベッドに放り投げる。
『桜雪!!』
とても不満そうなクロさん。
寝ていたチョビさん、慌てて起きる。
『なんだ桜雪?』
とりあえず、猫とは目を放すとロクなことをしない生き物なのである。
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