七日目 あの科・この科(アノカ・コノカ)

起床(午前8時)。


珍しく早めの時間帯に起きたのには訳がある。


大学のTOEIC対策を目的とした授業のWebテストを受けなければならないからだ。


いま4年生で、この授業の単位は卒業に必須なので、今までのようにのらりくらりTOEICをやり過ごすことは出来ない。


ちゃんと正面から向き合い、この3年間ずるずる先延ばしにしていたものに今、決着をつけてしまおうと思った。


だから、朝起きて一番頭が冴えている午前中に一息で終わらせてしまおうと考えた。


まず最初にリスニングのテストを行う。


問題集をあらかじめやっていて感じたのは、リスニングテストに関しては、そこまでの必須知識は求められないことだ。


僕の通ってるような中堅国立大学に合格する程度の英語能力のある人なら、各設問パートごとの定石を頭に入れて、何について話してるのか音声内容を雰囲気レベルで理解できれば、思ったより得点が取れることが分かった。


たぶんリスニングは、言語情報以外にも、話し手の声の様子や相手の発言に対する反応などの非言語的な要素が多分に含まれてるので、そういった部分をとっかかりとして内容が理解できるため、比較的対策をしてなくても健闘できるのだと思った。


だがリーディング、てめーはダメだ。


まず単語の意味を知らないと文が読めないし、大学受験の英語では問われない単語(例えば不動産とか会社、マーケティングに関係するようなもの)が頻出するので、今持ってる物で太刀打ちするにはどうしても限度がある。


あと普通に文法問題とかもあって、そういった知識ってほとんどこの3年間の大学生活で抜け落ちちゃってるんで「それっぽい」と直感で思ったものを選ぶほかない。


だから出来る限り最小限の努力でTOEICで得点をあげたいって人は、問題集のリスニングを繰り返しやればいいんじゃないかな、と思った。

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