エピローグ

1月も終わる頃、元気に学校に行く逢音と園子の姿があった。

逢音の肩には楽器のケースらしきものがかかっている。

園子「でもびっくりしたよ。逢音がトランペット吹いてくれるなんて」

逢音「部長の抜けた穴はマネージャーが埋めないと…というより瞳美がトランペットのパートだって初めて知ったんだよ」

園子「それでもマネージャーかよ!でも良かったな。瞳美のご両親から形見分けでトランペットもらえるなんて…。な!ちょっと見せてくれよ」

逢音「いいぞ!ついでに進軍ラッパ吹いてやろうか」

逢音はケースからトランペットを取り出した。今度の課題曲のイントロが高らかに冬の空に鳴り響いた。

トランペットの持ち手部分に刻まれた小さな文字にまだ逢音は気づいていなかった。

「Hearing BiBi」



ー完ー


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ベルのビビ 映画泥棒 @kibekibeclub

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ