第2話 転生していらないチートを貰った
ん…ここは?眩しいし…なんかスースーするしって裸!?俺今裸!?…‥…ってそうだった俺今赤ん坊なんだった……‥
今俺が生まれて一ヶ月くらい…‥らしい?
何故疑問系かというと、俺、今まで自我がありませんでした!!!
というわけで分かっている中で状況を整理すると、今俺がいる所はユートピアと呼ばれる世界の、五大陸の一つ、ディスティニー大陸にいるらしい。この大陸は俗に人間大陸とも呼ばれているらしい。剣と魔法世界で文化レベルは中世ヨーロッパぐらいかな?
そういえば言うのを忘れていたが俺の転生後の名前は、ネクロ=アイ=アームストロングと言う。
まぁそれは置いといて正直な話…‥赤ん坊最高!!!!
何故かって?…理由は簡単!!!好きなだけ寝れるから!!!ただちょっとミルクやおしめがめんどいかな…‥
バァァァァァァァン
そんなことを考えていると、部屋の扉が力強く開かれた
「おかあさま〜」
「母上、ご機嫌麗しゅうございます」
「ちょっとリリー!!!はしたないわよ!!!!」
あーめんどいのが来たな〜とかいう気持ちは抑えつつ、俺は寝たふりでやり過ごす。
ちなみに俺は今、母親に抱っこされている。
最初に来たうるさ…もとい元気がいい女の子はリリス=アイ=アームストロング
銀髪でツインテールをしている。歳は3歳だ。親しい者からリリーと呼ばれている。
次に入ってきた品行方正っぽい美少年はケイル=アイ=アームストロング
やはり同世代の女子からはモッテモテのようだ。歳は5歳だ。
最後に入ってきた女の子はセリア=アイ=アームストロング
怒らせると怖いが面倒見のいいみんなのお姉さんだ。歳は6歳だ。
そして俺が今抱かれているこの女性はみんなの母である、アリア=フォン=アームストロング
はっきり言ってうちの母親は美人である。それこそ前世のモデル並みに綺麗だ。
「体調はどうだい? アリア?」
今入ってきたそこそこ長い銀髪をオールバッグにしていい服を着ている男性がアームストロング家現当主で、俺達の父であるユリウス=アイ=アームストロング侯爵だ。
「えぇ。体調はすっかり元どうりになりましたわ」
だが思うのだがやっぱり家族揃って美形なんだよな………‥‥‥‥‥
と、思っているっと流石に生後一ヶ月じゃ起きられる時間も限度があるよな…まぁいい寝るか
◇◆◇◆
あれから3年が過ぎた、
俺は元気に外で兄弟たちと仲良く遊んでいる…‥‥訳もなく(仲はいいからね?)ひとり自室で寝ていた。
そんな毎日を送っていたある日…俺はふと違和感を覚えた。それはこの間、どこまで長く寝れるか実験した時、合計で12時間以上は寝れなかった。前世の俺ならば3日は寝ていられたのだが…‥…これはつまり、今の俺の体に何かあるということだと思う。この世界には【ステータス】という便利なものがあるので、俺もそれを出したいと思いまーす。まぁ本当は5歳の誕生日にある洗礼の儀式というものを受けたらいつでも表示できるようになるんだけどな。ということで、今、《禁庫》に来ています〜中には呪具なんかもあるね〜おっと目的の物発見!!
テレレレッテレ〜どこでも○○〜…‥チガウ。《呪われし鑑定石》だ。なんか呪いの種類分かんないけどこれは大丈夫そうだな。え~と、確か貴族で騎士の中でもそれなりに強いらしい父さんのステータスが、
«ユリウス=アイ=アームストロング»
Lv 48
«種族» 人間
«性別» 男
«年齢» 32
«体力» 4,048/4,048
«魔力» 3,367/3,367
«物理攻撃» 1080
«魔法攻撃» 120
«物理防御» 750
«魔法防御» 430
«速さ» 560
«スキル»
・剣術Lv8 ・槍術Lv6 ・騎馬術Lv6 ・盾術Lv5・属性魔法(土)Lv4 ・格闘術Lv4 ・剛腕化Lv3 ・剛脚化Lv3 ・調教Lv2
«称号»
・聖騎士長 ・盾騎士 ・守護聖騎士
んで俺はっと、…自分のステータスを見た瞬間俺は…‥固まった
«ネクロ=アイ=アームストロング»
Lv 1
«種族» 人間
«性別» 男
«年齢» 3
«体力» 121,058/121,058 (+121,000)
«魔力» 154,850/154850 (+154,800)
«物理攻撃» 19,020 (+19000)
«魔法攻撃» 22,050 (+22000)
«物理防御» 4750 (+4700)
«魔法防御» 5240 (+5200)
«速さ» 6070 (+6000)
«スキル»
・全属性魔法Lv 10 (火・水・風・土・光・闇)・固有魔法Lv 10 (空間)・精霊魔法Lv 10 (火・水・風・土・光・闇)
・寝る子は育つLv 10 ・状態異常無効 ・解析・鑑定Lv 10 ・七つの大眠 ・召喚魔法Lv 10 ・威圧Lv 10
・隠蔽Lv 10
«称号»
・睡眠の支配者 ・神を屈服させた子 ・異世界人 ・転生人
俺が我に返ったのはそれから二時間後のことである。
「あのバカメッキクソホスト野郎ぉぉぉぉぉぉ!!!」
◇◆◇◆
…‥‥‥はっきり言って、人生には目を背けたくなるような時があると思う。
前世では、中学生の時に年齢を詐称してアルバイトしていたときや、高校受験当日に試験開始時間から五時間遅れて寝坊した時等々…‥
なんだこのぶっ壊れステータスは?
あれかな?この《呪われし鑑定石》がぶっ壊れてんのかな?
父親とのステータス差が怖いんですけど!
だが、今気になるのはスキルと称号の方なんだよな…‥
後にとっといても意味ないから見るか…
・・・・・この後スキルを見たのが良かったのか悪かったのか俺ではわからない・・・・・
まず魔法系を見てみるか
«スキル»
・全属性魔法Lv10(火・水・風・土・光・闇)
自分の魔力を引き換えに全ての属性を行使できるようになるスキル。レベルが高いほど使用できる魔法の種類、威力、展開できる数が増えていく
・固有魔法(空間)Lv10
空間を把握し、いじれるようになるスキル。レベルが高いほど使用できる魔法の種類が増える。
・精霊魔法Lv10(火・水・風・土・光・闇)
精霊より力を貰いそれを引き換えに魔法を行使できるようになるスキル。レベルが高いほど使用できる魔法の種類、威力、展開できる数が増えていく
・召喚魔法Lv10
自分でテイムしたモンスターを召喚し、使役できるスキル。レベルが高いほど使役できるモンスターの位が高くなる
……うん!?なんでこんなにヤバそうなのかな?どうしてみんなレベル10なのかな?俺、転生してまだ一回も魔法使ったことないんだけど!?
この世界ではスキルレベルは10が限界らしんだが…‥‥
うん、見なっかたことにしよう。…‥‥時には脳をリセットして物事に取り組むことも大事なんだよ…‥
その他のスキルは…‥‥‥
・寝る子は育つLv10
スキル保持者が寝ることにより、ステータス値とスキルの熟練度が上がっていく。レベルが高いほど成長する際にボーナスがプラスされる
・状態異常無効
ありとあらゆる状態異常を無効できるスキル。
・解析・鑑定Lv10
解析では物を、鑑定では生き物を調べられるスキル。レベル高いほど対象を調べやすくなる
・威圧Lv10
相手に威圧をかけ、動きを一瞬止めるスキル。スキルレベル×スキル保持者の攻撃力が威圧の強さとなる
・隠蔽Lv10
同じレベル、又はそれ以下の解析・鑑定を隠蔽する能力
・七つの大眠Lv10
禁忌スキル七つの大罪に催眠効果をのせたスキル。別々に使用も可
よし、次行ってみよう
俺はもう考えることをやめ、開き直って称号を確認した
«称号»
・睡眠の支配者
睡眠を支配した者に贈られる称号。睡眠関係のスキルの能力効果を二倍にする
・神を屈服させた子
神を屈服させた子に贈られる称号。神との戦闘時、ステータス補正(大)
・異世界人
異世界からきた人。特殊効果ナシ
・転生人
転生して記憶を持っている人。特殊効果ナシ
ははっははは…‥もういいや…‥‥唯一隠蔽スキルがあったから良かったが…‥‥
チクショウあのバカメッキ野郎、次会ったらボコボコにする。
こうしてネクロはスキルの手加減調整を開始した。
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