第6話

「紹介するよ、こちらユノパーティ参加希望者だ。珍しい死霊術師ネクロマンサーだぜ」

「よろしくお願いします」


パーティーメンバーだろう、2人に頭を下げる。赤髪の少女が前に出て自己紹介を始めた。

「僕はエリオット、エリオット・ラルズ。職業は銃士ガンナー。よろしく」


赤髪の少女はエリオットと言うらしい。エリオットはとても可愛い顔をしている。美少女の笑顔にキュンときた。しかも僕っ子属性。

個別に挨拶した方がいいかな。

「よろしくお願いします。女の子同士仲良くしましょう」

「ん?僕は男だよ」

「いや、女の方でしょう?」

「いや、エリーは正真正銘の男だぞ」


エリオットはエリーと呼ばれているみたいだ。仲間のサシャルに言われると、信じざるをえない。

サシャルはエリオットの背後に回ると、エリオットの服を剥ぎ取った。


上半身には女性にあるはずのものはなく、まだ成長前の男の子の体があるだけだった。

「うわぁ、ぺったんこ」

「信じってなかったの?!」


じゃあ、エリオットは美少年になるのかな。

エリオットの自己紹介が終わり眼帯の男が前に出た。

よく見ると端正な顔立ちをしている。美形だ。

「オレは・・・オズファット。・・・妖精術士フェアリーテイマーだ」


珍しいね妖精使いとは、死霊術師よりかは多いけどね。

顔と多分?可愛い妖精を使役すれ職業が一致しないよオズファットさん。

綺麗な顔してるんだけど、オオカミみたいな顔っていうか近寄り難い感じだよね。

「オズファットさんよろしくお願いします。妖精使いって珍しいですね」

「・・・あぁ、よろしく」

「オズだけ名前で読んで貰うの羨ましい〜」

エリオットが変なとこに嫉妬?してる。

「・・・」


無口な人なのかな?

「オズは人と話すのが苦手なんだ。だが良い奴だぞ」


オズファットさんはオズと呼ばれているみたいだ。

「改めて、俺はサシャル・ハーリルだ。職業は剣士ソードマンだ」


サシャルの職業は剣士みたいだ。まぁ、そんな見た目してたもんね。腰に片手剣ぶら下げてるし。


「自己紹介が済んだところで、ユノどう?」

「はい?」

「ここは君のお眼鏡に叶いそうかな?」

「もちろんです!」

「二人はいいか?ユノをこのパーティに入れて」

「大歓迎だよ!男ばっかりでむさ苦しいパーティにやっと女の子が入る」


エリオットは自分の所属するパーティに私というか、女性が入ることが嬉しいみたいだ

「・・・別に」

オズファットさんもいいってことかな?


「ってことは、ユノはもうこのパーティの一員だなっ!」


やったぁ。つい一時間前までやばい状況だとか言ってたけど超ラッキー。

「・・・登録がまだだぞ」

「っは、そうだった。登録してないな」


そうだった。登録しなきゃだよね。

「じゃあ、今から登録しに行こうぜ!」

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