第4話
「そうか大変だったな」
話を終え、一息ついて時計を見てみるとかれこれ一時間も男に愚痴っていたらしい。
よく一時間も聞けるわね。私は二分でギブだわ。
「一時間も話していたのね、時間を割かせてしまってすみません。今あまり手持ちがなくて食べ物を奢ったりは出来ないのですが、お礼に何かさせてくれませんか?」
男はニヤリという効果音がつきそうな笑顔を浮かべた。
どうしたんだろう?
「じゃあ、今日の晩飯一緒に食おうぜ」
「それだけでしたら」
二つ返事で承諾した。
周囲から視線を感じる。周囲を見回してみると、みんなが色々な感情がまじった視線を向けてくる。
うん、気にしないでおこう。気にしたら終わりだ。でも、この人有名人なのかな?
じゃないと、こんなに注目されないよね。後で聞いてみよう。
路地裏とか迷路みたいな道をするすると通り抜けていく。
くねくね、くねくね
酔いそう。
これは男を見失ったらやばいなと思って、見失わないようピッタリと着いていく。
一生懸命ついて行っていたら。急に男が止まった。いつの間にか目的値に着いたようだ。
目的地だろう場所は派手な外観の建物だった。入口のそばに置いてある看板には『
少し前
ギルドの中で『蜘蛛』に所属している男が少女に話しかけられている。
その少女はユノだ。
あいつに話しかけるなんてと、怖いもの知らずな少女に男は好奇の眼差し、女は嫉妬の眼差しを向けていた。
ギルドの橋 端っこの椅子で寛いでいる、顔を傷をおった男は人々の視線を気にせず話している少女ユノを見ると、面白いことが見れそうだと呟き、人混みに紛れ姿を消した。
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