第2話

「登録が完了しました。では頑張ってくださいね」

私を担当してくれたお姉さんは笑顔で応援の言葉とネックレスをくれた。

ネックレスとは狩人ハンターの身分証のようなもので、討伐したビーの情報や数を記録してくれる、とても便利なものだ。仕組みは知らないけどね。

ネックレスのトップの宝石がその役割をしてくれる。

みんなネックレスをギルド証と呼ぶ。発行してくれるのギルドだからね。


これで、私も狩人になれた。

嬉しすぎて走り出しそう。


私には夢がある!

私の夢は働き蜂がこの世界からいなくなって、誰も被害を受けない平和な世界になること!

狩人になれたことは夢への第一歩だ!


私ユノ・レザレスは昨日学園を卒業したばかりだ。

学園は主に狩人を育成する学園で数々の学科がある。狩人にならない人も通う、四年制の学校なのだ。

有名な学科から行くと、剣士ソードマン魔術師ウィザード錬金術師アルケミスト騎士ナイトというように数十種類の学科がある。ほとんどの人がここを卒業しているだろう。

なんと!学費は無料タダで食堂は生徒であれば無料というもう嘘のような学校なのだ。まぁ、嘘だったらうちみたいに貧乏な家が学校なんて行けないけどね。アハハ。

ほかには高いお金を出せば行くことが出来る六年制の学校、いわゆるお金持ち学校ってやつがある。

まぁ、それは置いとこう。

狩人にもタイプがある。私のタイプは死霊術師ネクロマンサーだ。死体使いと呼ばれることもある。


学園では死霊術師科だった。

学科ひとつに基本的に30~40人いるのが普通だったけど、うちの科はわずか5人しかいなかった。

希少といえば聞こえはいいけど、人気がないと言ってしまえばそれまでだ。

人気がないのは納得出来る。

だって、死体の解剖をしたり死体と死体を繋ぎ合わせたりしたいとは誰も思わないだろう。

まぁ、目的は死体に新しく作った魂を吹き込み自らの使い魔とすることなのだけど。

多少の医術の知識を習得できるし、怪我とかならすぐに治せる。死霊術師科に入らなくても看護師ナース医者ドクターの学科に入れば医術は学べるしね。


だから、狩人が自己紹介する時は名前と狩人をしている事と、タイプを言うのが一般的だと卒業した先輩に教えて貰った。もちろんその先輩も死霊術師科だ。


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