02 確率1%の実態

 やっと本編に入ります。

 と言っても、この手のお話は他のブログなどで色々検証されているので、そちらを見たほうがわかりやすいかと。



出現確率1%のガチャを100回引いても,4割近くの人は全部はずれる。“本当の確率”を読み解いてみよう

https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20160305003/



 こちらの記事にもありますが、確率1%のガチャを100回引いても必ず当たりが出るとは限りません。

 もう少し考えてみましょう。

 現実のガチャは回す度に残りの数が減っていくので、が減るのです。

 つまりアタリ1とハズレ99が入った箱の中から一つ取り出していくとして、ハズレの数は98、97、96と少しずつ減っていきます。最後はアタリ1ハズレ1の50%の勝負です。

 これでようやく対等の勝負が出来ますね。


 一方デジタルのガチャは

 常にアタリ1とハズレ99の状態のまま100回引くことになります。

 どうやって計算するのかと言うと、


 当たりの確率=全体-ハズレの確率


 で出します。

 様々なサイトで説明されているので、なぜそうなるのか気になる方はまたお調べください。

 そうして導き出された答えはというと。

 当たりを引ける確率は約63%と言われています。


 ……ん?

 なんかおかしくない?

 現実のガチャが50%でデジタルのガチャが63%って、デジタルの方が確率高いじゃん! って話ですよ。

 ここまでの内容を何の疑問もなく読んできた人は騙されやすい人です。

 お気をつけください。


 そうです。

 条件が対等じゃありません。

 現実のガチャの方も9899回目を引くということをお忘れなく。

 つまり98回連続でハズレを引き続けるということです。

 実際に計算してみるとわかるのですが、アタリ1とハズレ99が入った箱の中から1回目でアタリを引くけている確率は1%、2回目でアタリを引けている確率は2%、3回目は3%……98回目にアタリを引けている確率は98%です。

 ほとんどの人は98回も引けば当たりを引けているのです。

 99回目には99%です。

 デジタルのガチャが63%なので、ずいぶんと違いますね。

 さらに言えば現実のガチャは100回目には必ず当たりが出ます。

 先程からあえて99回と強調しているのも、100回目を数えてしまうと50%という確率に違和感が出てくるので意図的に隠しました。

 条件を揃えたとしても、デジタルのガチャを99回引いたところで確率は63%のまま変わらないんですけどね。


 デジタルのガチャの中には、現実のガチャと同じようなシステムを採用しているものもあるそうで、それをボックスガチャと呼ばれています。

 私はそのシステムを採用しているゲームをプレイしたことがないので、本当にそんなガチャシステムを採用しているゲームが存在しているかわかりませんけどね。


 じゃあ例えば100回じゃなくて200回、300回と引いたらどうなの? って思うじゃないですか。



ガチャ確率計算機の作者が語る!「これが、ガチャの落とし穴だ!」

https://blog.ikunaga0.com/social-game-gacha-trap/



 こちらの記事の真ん中くらいにが載っています。

 私はガチャを引くなと警鐘を鳴らしたいわけではないので素直に書きますが、200回で当たりを引ける確率は約86%、300回では約95%となっています。


 次はこの手の話でよく言われる「期待値」についてのお話です。

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