第6話 天才は忘れた頃にやってくれる

自分は黄金比についてにわか過ぎるので、ウィキペディアを見たらがっつり解説してて、それをまるで理解できない、数学ってこういう言語だっけ?っとなっている自分にがっかりです。

数学の復習をするか、というのは検討課題にすら入れませんが、Twitterでフォローしている天才さんが黄金比について興味深いことを言ってました。

曰く

「黄金比より美しい比率を探していたつもりが、美しいと思える全てが黄金比上にあることに気がつくのみであった」

感覚的には納得が行く言説ですが、じゃあ検証できる?っと言われたら自分を含めほぼほぼ検証できないテーマでしょう。

ところがその天才さんは普通に24次元とか検証できる頭脳をお持ちのようで。その人が黄金比だけが黄金比だ、と太鼓判を押すなら、納得せざるを得ないです。


ところで。

自分より頭脳が冴え渡っている人が考えたんだから、自分には理解できないけど信用できるという判断ができるか。それが凡人と頭が良い人を分けるポイントに思っています。

言い換えると、専門家に口出しするか、委任するかの判断の差です。


専門家に、素人にも分かるように説明させると、難解な部分ははしょることになります。その難解さこそ、判断する肝になるのですが、そこをぼやかして説明することになります。

そうすると、どうしたって素人判断が混ざるとギャンブルになります。

専門家がいるのに、ギャンブルをする。

それは凡人がやらかしてしまいがちなことですが、ことは深刻です。

専門家の方から見たら、判断を託すに値しない人物に見えるでしょう。


時代にもよりますが、国のトップがすべてをコントロールする場合に、専門家をどう使うか、その器の大きさが国の命運を決めたりしますね。


国のトップの器が小さいとき。ボトルネックになるのはトップの精神性になります。

器が大きいと、システムの瑕疵が課題になります。



話は変わりますが、自分は発達障害です。

常常、時間管理・タスク管理で自分の時間を有効に使いたいと思っているのですが、思うようにいきません。

自分の場合は、タイムキーパー的な感覚に乏しく、未来の行動を約束してその通りに行動するのがハードル高いです。

自分自身をコントロールする、それに必要なスペックに足りなければ、通常の行動に支障が出ることになります。


スペックが足りないならどうすればいいか。現実の方を拡張してしまえばいいわけです。

自分のスペックに自信が無くとも、ツールを信じればカイゼンできることはあります。


ところがところが。

器の小さい人にとってはこれも問題なのです。

ツールを頼る、その一点が大事なのですが、それよりも今の感情の方を優先させることがあります。

家臣を頼らないトップ、ツールをないがしろにする自分、この両者はよく似ています。

自分自身だけを頼り、周りの環境をなおざりにする点で一緒です。


そこで、天才さんの言葉を思い出します。

「黄金比より美しい比率を探していたつもりが、美しいと思える全てが黄金比上にあることに気がつくのみであった」


スケールがちがっても、黄金比は黄金比。

スケールはちがっても、周りの環境をなおざりにしたらダメなのです。


と言うわけで、個人的にツールとしっかり向かい合って、自分の周りの環境を整えることを大事にしたいです。



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