不審な男に不審なことを言われた。クソォ、思い出してしまった。がああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。・・・ふぅ、残されたものとしてか・・・。どう思われてるんだろう、
第8話 夜の学校
ー夜の学校ー
月明かりのもと、一人の青年が窓に座っている。窓は開いており、時折吹く風がカーテンをなびかせ、青年の肌を
「ああ、いい風だ。あ、そうだ今日彼女に会いましたよ」
サァッと風が吹き、青い髪を揺らす。
その後も男は独り言を続ける。
「やはり寂しいですか? 」
「ええ、そうですよね。別れるのはやはりつらいですよね」
「近くで事故があったて聞いて、運命をビビビっと感じたので寄ってみれば、女の子が一人でふらふらと。危ないったらありゃしない」
「いいえ、いいえ。別に何とも思っていませんよ。ある意味これも僕の仕事ですから。むしろいい経験もできたし、一石二鳥だと思っていますよ。彼女と、キミのように面白い人物に出会えた」
「違いますよ。これを機に彼女に言い寄ったりしませんてば」
「それにしても、今回の事故は
「はい、あなたは彼女を救いたいってことぐらいしか覚えていませんからね。あとは彼女のみぞ知るってね」
「そうですか。もう、
「ふふふふ」
「え、何笑ってるのかって? そりゃ、そんなに満足そうな顔してるんですもん。『笑顔には笑顔を持って返す。』『別れの時こそ笑顔で。』そうでしょう? 」
「ええ、それでは」
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