強敵現る!
その頃、間宮コンツェルンでは・・。
間宮コンツェルンの総統、間宮半蔵には焦りが見えていた。
「フォックス! フォックスを呼べ!」
すると、長髪の銀髪に、青い目をした美青年が現れた。
「コードネーム、シルバー・フォックス。ただいまここに。」
すると、半蔵は不敵な笑みを浮かべながら言った。
「ハイジャックも失敗し、武流も武も新堂財閥の味方についている。始末をつけろ。」
「承知しました。」
「念のため言っておくが、間違えばどうなるかわかっているだろうな。」
半蔵は、フンと後ろを向きながら言った。
「心得ております。」
分かっているさ、そんなこと・・・。
新堂とオヤジを倒した後は、オレが間宮を牛耳ってやるぜ!
間宮コンツェルンの建物の中で、フォックスは、謎めいた笑い声を上げたのだった・・。
一方、新堂財閥では。
三人の
さとるは、椎羅を呼び止めると、こう言った。
「椎羅・・。間宮に行く前に一つ言っておかなければならないことがあるんだ。」
「なに?」
椎羅は不思議そうにさとるを見た。
「僕のせいで・・ 未来の君の立場が大きく変わっていたら許してほしい・・。」
すると椎羅は、笑みを浮かべて、こう答えた。
「父さんが選択した未来に、文句なんか言えるわけないだろ?」
「そうか。」
「何か変わっていたら、適当に合わせるよ。気にするなって。」
「ああ、頼んだよ。」
親子は思わず笑い合った。
その時だった。
「あたしも行くっ!」
瑠璃が叫んだ。
「るーちゃん、るーちゃんは危ないからお家にいて。」
「いやだ、あたしも行く!」
「困ったなあ・・。」
さとるは、頭を抱えた。
瑠璃がさとるに反発したのは、初めての事だった。
「北条さん、どうしたらいいでしょう。」
北条さんは、藤原さんと伊集院さんと顔を見合わせると、
「瑠璃様が行きたいとおっしゃるなら、私達も行きます。」
と答えた。
「ええー、大丈夫ですか?」
「万が一の時には、命がけでお守りします。」
北条さんは静かに答えた。
「みんな・・。」
瑠璃は喜んだ。
「私も行きます。」
そう言ったのは武流だった。
武は驚いて、
「あんちゃん、その体じゃ無理だ!」
と言った。
さとるも焦りながら、
「武流さん、無理しないでください。」
と言ったのだが、
「本来なら、私が言わなければならないんです。」
と、武流にきっぱりと言われて何も言えなかった。
「彼は私がサポートしますよ。」
そう言って現れたのは主治医のドクターCだった。
こうして、一行は、間宮コンツェルンにむかって出発したのだった・・。
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