第23話 戦闘狂ではない...多分
さて、如何した物か......。
俺は、盗賊達全ての人数を把握するには如何したら良いのか思案していた。
「ここは、やはり探索魔法の精度を上げて、建物の中まで探知出来るようにするしかないか」
ここで、強力な魔力を使ってしまうと俺の存在がバレてしまうかもしれないが急を要する事だと自分を納得させた。
盗賊の頭に、女性達を慰め物にされるのは許せないからね。
覚悟を決めた俺は、探索魔法を最大にして探知を掛けていく...
すると、集落の中の全容がハッキリとしてきた。
敵認定した盗賊達は頭を含めて25人、捉えられている人が馬車から攫われた女性が4人とは別にやはり女性が3人居る事が判明した。
「おい、魔力反応が有ったぞ。 探し出せ!」
如何やら、盗賊達は魔力感知の魔道具を持ち込んでいたらしい。
俺は、ロングソードを空間から取り出すと集落の裏手へと回り込んで背後から切り込んだ。
「おい、居たぞ裏手だ」
裏手から姿を現した俺に向かって盗賊達が5人ミドルソードを片手に駆け寄って来た。
「きさま、どうやってここまで来やがった」
戦闘中のそんな質問に答えるバカは居ない。
言葉を発しながら突っ込んできたその男を、俺はロングソードの一振りでミドルソードごと竹割のように切り伏せた。
一人目が簡単に切り伏せられた事で、今度は二人同時に切り込んできた。
俺は一人目を剣でいなしながら、もう一人には足払いを仕掛けて地面へと転がしてやった。
そして、一人目をロングソードで切り伏せると、転がした男には踵で肋骨を履み砕いて倒した。
“燃えよ○ラゴン”のワンシーンを思い出したのでやってみた。
何気に、俺は凄い達成感を感じてしまっていた。
名も知らぬ盗賊の男よ、実験台にしてしまい悪かったな!
先ずは3人、だがその後もGのように湧き出てくる。
ロングソードでは捌き切れない数の盗賊達に囲まれてしまった俺は、ロングソードを瞬時に空間へとしまうと、代わりのハルバードを取り出した。
そして、空間から取り出したハルバードに風魔法のカッターを纏わせ円を描くように振り回す、すると俺の周りにいた盗賊達は全員胴体を真っ二つされて地面へと横たわった。
この時点で、俺は20人の盗賊達を成敗していた。
残るは、頭と4人の幹部達となっていた。
そこで、俺はもう一度武器をロングソードに切り替えて、5人が居るであろう建物の方へと近付いていった。
そして、俺がその建物にあと数歩の処まで近づいた時に、建物の中から5人同時に扉を蹴破り飛び出してきた。
建物の表へと出て来た男たちは、周りに充満している血の匂いを嗅いで眉根を寄せた。
「お前が全てやったのか」
頭らしい男が俺に問いかけてくる。
「そうだが、何か問題があるかな」
「手下達はやられたが、俺達はそうは簡単には逝かないぜ」
頭の男は自信満々に言葉を綴る。
俺は気付かれないようにロングソードに風魔法のカッターを付与して軽く横一閃に振りぬいた。
「なんだ、剣なんかそんな処で振り回して何がしたいんだ」
違う男が俺を馬鹿にするように声を発した。
だが、そこまでだ。
次の瞬間、5人の男達の首は胴体から離れると地面柄へ転がり落ちるた。
見えない風の刃は最強なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます