第17話 信仰

人間の救いは神が予定しており、人間は神の道具に過ぎない。


光の主よ、

昼は地を 陽に照らさせ、

闇の夜を 明るくする。

かがやく星で


我が心 よみがえり

約束を 映し出して

夜明けを望む


夕べの賛美 主にささげる。

創られた すべてのもの

声合わせ 共にうたう

主のみさかえを


聞きたまえ、我が祈りを

我が罪を ゆるしたまえ。

やすらぎとなぐさめを。

与えるものよ。


暗い日も、明るい日も、

とこしえに願うときも、

ただ祈り、求めるのは…


吉形が歌い出すと、窓に鳥たちが集まり、一斉にウンコをしていった。これぞ神の御業なり!と吉形は大根の着ぐるみを被ったまま叫んだ。


お前はエナに会ったことがあるか?私の妹なんだが。妹も歌で動物と会話することが出来るのだが、知らないか?


エナにゃん?さあ聞いたことがあるような、ないような……。ニャンがしっぽの儀式をしたフィリップ・モリスニャンなら知ってるかもねだニャン。


フィリップ?知り合いでそんなのは聞いたことがないが……


僕がフィリップ・モリスなんです!本当は箱の中の王様で出てくるヒーローなんですが、吉形先生の怪しいニャルラトテプの信仰でこの小説に出演することになった挙句、こんな姿にされてしまいました!


吉形にまとわりついている、ヨークシャーテリアが、喋りだした。


こんな姿ではいとしのエリカを救えないー!

ああエリカ!


・フィリップ・モリス(犬と話す)


https://kakuyomu.jp/works/1177354054889551502/episodes/16816700426346710815

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