女子ゲーム交流会 オマケ

女子ゲーム交流会 オマケ

 「という事で、俺達もこの《エイジオブ戦国》をやっていこうと思うんだ!」

 「シンさん、やりましょう!」

 「では、俺ちゃん達の大名生活、早速スタートだ!」


 さて、シンの家に呼び出されて始まった、男だけのゲーム交流。

 と言うか、俺はこのゲームは初めてだから、どうすれば良いか分からないのだが……。


 …………。


 さて、俺は毛利家、シンは長曾我部家、タツヤは三好家でプレイしていたのだが……。


 「うわぁぁぁぁぁぁぁ! 松永久秀って武将に謀反起こされた! し、シンさん、コータローさん、助けてください! うわ!?」

 「ま、待ってろ! 俺も今大内家と戦っているからあまり援軍は送れないが、遅れる分だけ送っておくぞ!」

 「よし、俺ちゃん家こと長曾我部家に任せておけ! 俺ちゃんの精鋭農民を送り付けて農民一揆を起こしてやるからな!」

 「よし、頼んだぞシン!」


 早速タツヤがピンチになり、俺たちは出来るだけの助けを出すことに……ってちょっと待て!


 「おい、シン。 お前何で兵士じゃなくて、農民を送るんだよ……、と言うか農民一揆を起こしてどうする?」

 「よく考えてみなよコータロー……、農民ってご飯も作れるんだ、ぜ……?」

 「バカ、戦闘面で農民は兵士以下だろうが! 第一真剣な顔でいう事か!?」

 「いつから兵士が最強だと思っていたんだ?」

 「待て、お前は何を言いたい?」

 「食料がなければ、兵士は役立たずだ! だが、農民はクワで戦えるだけでなく、クワで食料を錬成できる! ……強すぎると思わないか?」

 「思わねーよ、第一そんな事を……」

 「そんな事より、お二人とも仇を取ってくださいよ! 俺もうゲームオーバーになっちゃったんで!」

 「それよりも俺ちゃん教授によるクワの素晴らしさをここでフルに解説……」

 「シンお前、今クワの素晴らしさを語っている暇なんて……」


 そして、俺たちは他愛もない話をしながら、ゲームを楽しんだ。

 楽しんだが……。


 「うわ! こ、コレ以上は俺も持たないぞ!?」

 「ぬわぁー! 農民オンライン(自称)をプレイしている俺ちゃんの畑がキャンプファイアーの会場に! わ、我らが精鋭、農民の皆さんが!?」


 俺たちは結局滅ぼされた。

 松永久秀と言う武将によって……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る