第8話 結構多い皮膚のトラブル
今回もゆきのさんの体験談付きですよ~
ゆきのさんのお題は「
あんまり聞かない病名ですが、結構怖い病気?怪我?でもあります。
これはほんの小さな傷から、黄色ブドウ球菌などの細菌が入り込んで皮膚の深いところから化膿してしまう感染症です。
広い範囲が赤く硬くなって腫れます。腫れは熱を持っており、痛みを伴います。(すごく痛い)
また、発熱・関節痛・悪寒などが起こることもあります。
しばらくすると腫れがぶよぶよしてきて膿が出ることもあり、そこの皮膚が破れて膿が流れ出て、深い潰瘍ができることもあります。
蜂窩織炎と同様の症状がでていても、激しい筋肉痛や関節痛、血圧低下、高熱などがみられる場合は、
大事なことなので言っておきますが、『命の危険があります!! 寝てても治りません!!』
治療について
抗生物質について、医師は約2週間分を処方するのが一般的です。蜂窩織炎は、抗生物質の服用をはじめて約7〜10日で、たいていの症状は回復します。しかし、処方された分の薬はすべて飲み切ることが大事です。また、改善するまえに一旦症状の悪化がみられますが、これは害のある物質を外に排出するために起こるのもので、心配はいりません。
症状の程度に限らず、治療のあいだは次のことに留意しましょう。
1.できれば仕事や家事は控え、3〜5日は安静に過ごす
2.安静時、患部は心臓より高い位置に保つ
3.入浴は血行をよくして症状を悪化させるので控える
4.飲酒・喫煙・運動は改善するまで行わない
予防法
1.虫刺されに注意し、刺された部分はひっかかず、患部をよく流水で洗い流して触らないようにしましょう。
2.蜂窩織炎の症状は、「皮膚の炎症による腫れや痛み」と「風邪に似た症状」が同時に起こるのが特徴です。病院に行くまでのあいだ、自宅では次のような対処を心がけましょう。
3.悪寒がするときは、毛布で体を温める
4.皮膚に熱感があるときは、氷水などで冷却する。安静にする。濡れタオルなどで一か所ではなく全体的に冷やしましょう。
5.患部(感染部分)は、なるべく心臓より高い位置に保つ
6.マッサージなど、患部への刺激は加えない
7.膿が出ていれば、こまめに着替えをする(ガーゼを変える)
8.運動は控え、安静に過ごす。
蜂窩織炎の治療中は、家事や仕事を控えてできるだけ安静にしましょう。入浴やマッサージといった血行をよくするようなことは、蜂窩織炎の症状が改善するまで控えます。また、飲酒もいけません。
大事なことなので言っておきますが、『ムヒでは治りません!!』
ということをご理解の上、ゆきのさんの体験談をお楽しみくださいm(__)m
※※※
シルベスター・七沢が唯一敗北した病気があります。
それは……
なにその弱そうな名前www大火傷も指半壊も自力で治した『かよわい女の子』(大事なことなので『』でくくりました)がたかがなんとか炎で病院行っちゃうわけ?と思ったそこのあなた。
↑この大事なこと、と言うのは『突っ込みを念入りに入れてね』というまで意味でしょうか?
しかも「なんとか炎」で病院行くわけ?と思うより、やっと病院という言葉を思い出したか、と思う人がいる方が、絶対多いと思います。
あなたは蜂窩織炎の恐ろしさを知りません。
シルベスター・七沢ですら一目見て「これはヤバい……」と病院に駆け込んだ逸品です。
その恐ろしさは朝樹さんにとくとくと語っていただくことにしましょう。
発症の原因は虫に刺されたことでした。
↑原因は虫だけではないです。ほんの小さなかすり傷や
そのときはただの虫刺されだと思い、ムヒを塗って就寝した翌朝……。
「ギャー!!!」
私の右下腿は象のようにパンパンに腫れ上がり真っ赤になっていたのです。
↑ だからムヒじゃ治らないんだってば!!
しかもこれ、痛い!ものすごく痛い!痛風って風が触っても痛いから痛風らしいけど、もしかしてそれなんじゃないかと思うほど痛い!!
この時点でいろいろな意味で泣きそうでした。
普段は「寝てれば治る」「ムヒは神」の両親も私の足を見て言葉を失っています。
↑ 風邪症状の時はそれでもいいでしょうが、シルベスターゆきのが叫ぶほど痛いのです。
病院へ行きましょう。蜂窩織炎は夜間救急でも受け付けてくれる病名です。
そしてぽつりと……「病院行こうか」
……これは私の両親の中ではかなりのレッドラインです。
さすがに三倍くらいの太さに腫れた娘の足を見ては「ムヒ塗っとけ」とも言えなかったのでしょう。
↑レッドライン高すぎませんか?ご両親。
でもまぁ、何となくシルベスターゆきのの育成過程がわかる気のする一言です。
痛みの余り自力で自転車をこぐこともできません。
登校中に自転車ごと宙を吹っ飛び、地面に叩きつけられ大出血した後も「遅刻しちゃう!」とそのまま自転車をこぎ続けた私がです!屈辱です!
↑ まず、自転車で行こうとするところが変です。
(ちなみに私の出身校にはこういう人が多く、車にはねられたのに「テストだからかまわないでください」と、心配して引き留めようとする車の人を振り切って学校に行き、校内放送で「正直に名乗り出なさい」と呼び出された生徒がいました)
↑この行為は「ひかれ逃げ」と呼ばれ、加害者と警察に多大な迷惑をかけます。
事情を話し、親に車を出してもらい、とりあえず皮膚科へ。
そこで告げられた病名が蜂窩織炎でした。
抗生物質をきちんと飲んで、できれば患部を冷やせば早めに治るよ、と足の惨状からしたら随分と優しい言葉をもらってほっとしたものです。
ただ、これ、放置すると恐ろしいことになるようで……。
早めに病院に行ったのがよかったようです。
ただの虫刺されだと思っても、赤く膨れてきたら病院に行ってくださいね。
ムヒは神ではありません。 ←当たり前だ
・・・・・・ということでございました。
いつもほどではないですが、もうこれは病院にけんか売ってませんかね?
皆様、痛かったり不調を感じたら早めの受診が肝心ですからね!!
皮膚トラブルの話なので、余談ですがついでに。
これからの時期には減ってくると思いますが、ダニにかまれたらどうしてますか?
気持ち悪いからすぐとっちゃう!! って人がほとんどだと思うんですが、ダニ、無闇にとったらいけません。
牙?が残っちゃうんですよ。
しかも虫本体をとってしまうと、牙?歯??が何処にあるかもわからなくなります。
その牙から感染することがあるので、皮膚科では小さく丸く皮膚ごと採っちゃいます。
これが一番安心です。
なので、次の日まではガーゼか何かでダニごと覆って皮膚科へ行きましょう。
……できたらですが。
あと、夏はクラゲ被害も多かったです。
温暖化の影響なのか、通常は沖縄の方にしかいないようなクラゲが北上しております。
私が見た患者は、足中に触手にかまれ巻き付かれたような、赤い跡を残して痛みと発熱・意識障害を併発している小児でした。
たかがクラゲ、と言わずにどうしても変だったら病院へ。
できればどんなクラゲだったか、見られれば診断の助けになります……が、そこまではなかなか無理でしょうね~。
結局このクラゲも種類は分からずでした。
それと、侮れないのが毛虫です。
毛虫皮膚炎の原因になります。
チャドクガ、モンシロドクガの成虫、毛虫がいる樹木(椿やサザンカ危険です)の周囲で遊んでいたり、草むしりなどの作業をしているときにそれらの毒針毛にさされて発症します。
首や腕などの露出部に赤い
毛虫の毛(毒針毛)でなるので虫を直接触っていない場合や見ていないといわれる場合も多いです。毛虫がいる木の近くで遊んでいたり、仕事をしていた、あるいは洗濯物を干してあったなどの状況がないか思いだしてみましょう。
治療はかゆみどめを内服したり、強めのステロイド外用剤を使用します。
また受傷した時に着ていた衣服はしっかり洗濯しておくようにしましょう。
蜂
夜間救急に「蜂に刺されたんですが!!」と大変慌てた電話がかかってくることがあります。
しかもよく聞けば、刺されたのは昼間のことと言うこと。
蜂に刺されて、一番怖いのはアレルギー反応です。
アナフィラキシーショックという危険なショック状態を引き起こします。
なので、刺されてから数分から数時間はアレルギーが出ないか注意していてください。
呼吸が苦しくなるようでしたら救急車です。
メジャー所やトピックス的にはこんな感じでしょうか?
冬の皮膚トラブルは、乾燥以外はあまり聞きません。
凍傷・ひび・あかぎれなどでしょうか?
あ、膠原病系の方、注意しないといけない季節ですよね。
でもやっぱり虫、怖いですね。
皆様お気をつけくださいm(__)m
文責:朝樹
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