第106話 商業ギルド。

 やっと俺の順番で王都の中へ入り、冒険者ギルドへ入ると助け出した四人が待っていたかのようにいた。


 「森の中ではありがとう。」


 「えっと、ゴブリンから助け出してくれてありがとうございます。」


 「いえ、気にしないでいいよ。たまたまですし。あっそうだ、もしお礼がしたいなら訓練所で訓練付き合ってくれればいいよ。」


 「そんなんでいいのか?」


 「明日の8時に訓練所で大丈夫?」


 「だいじーだよ。でわ明日。」


 約束をした後、ゴブリン3匹、スパイダー6匹、コボルト2匹の魔石を買取りカウンターで買い取って貰う。どうやら王都の常時依頼はゴブリン4匹事で討伐達成のお金が支払われるようだ。住居+お店が出来そうな場所を探すため商業ギルドへ向かう。

 

 「こんにちは王都商業ギルドへようこそ。本日はどのようなご用件ですか?」


 「王都学園に近く、二階建ての一階はお店ができる店舗を探してます。」


 「貸し店舗ですか?ご購入ですか?それとご予算などは?」


 「購入で、予算は80金貨で!」


 「うーん。徒歩20分以内にはありませんね。200金貨は最低見ていただかないと!」


 「徒歩一時間以内でしたら?」


 「それでしたらたくさんありますが、一階を店舗に考えているなら商業通りにしますか?」


 「治安が良くて人通りが少ない場所が良いです。」


 「学園に徒歩40分程の場所に二つ程ありますが、1つは元花屋で65金貨、もう1つは元食堂で95金貨します。」


 「二つ見せて頂けますか?」


 「畏まりました。ジュナこの2店舗をクーヤン様に見せてきて。」


 「シュピナ解った。クーヤン様少々お待ち下さい。」


 お店の前から馬車で移動すること10分、元花屋は住居の中にあり、ここでお店を開いたら近隣からクレームが来そうで候補から外れた。次に見た元食堂は思ったより狭くここも駄目だ。


 「ジュナさんすいません。」


 「お気に召さないのなら仕方ないです。もし、良ければ私のおすすめに案内しても良いですか?」


 「お願いします。」


 「スラム街に近く多少治安が悪く感じるかもしれませんが、騎士の寮が近いためトラブルは少なく穴場です。」


 案内された場所は学園に行くのに徒歩一時間の場所だが、スラム街から近いと言っていたが一キロは離れているし、2階建ての建物で1階は30畳はあり2階は6畳の部屋が4部屋ある。後ろは倉庫もあり庭があるようで見せて貰った。。左隣は空き地で右隣は宿屋だ。


 「元は道具屋でしたが、メインに引っ越されたため半年程前に空き家になってます。値段は70金貨です。」


 「この左隣の空き地はいくらですか?」


 「半分ですと35金貨、全部でしたら60金貨になります。」


 「決めました。この空き家と空き地全部でお願いします。」


 「ありがとうございます。商業ギルドへ戻り手続きをしましょう。」


 ギルドへ戻ると!


 「意外に時間がかかりましたね。」


 「二つともお気に召さないようでしたので、スラム街の騎士寮が近い場所を見せに行ってきました。それで空き家と空き地をご購入される事になりましたので、手続きをお願い。」


 「空き地は全部で良かった?」


 「はい。空き家は70金貨、空き地は60金貨で話ました。馬車を戻してくるので後はよろしくお願い。」


 「クーヤン様お掛けになられて下さい。事前確認ですが、買われる場所はスラム街から近く、騎士寮が近いとは言え、新米の騎士寮のため決して安全とは言いきれません。それと隣が宿屋を営んでいるので、宿、又は食堂を経営されるのでしたらトラブルの元になりますので、お気をつけ下さい。最後に王都学園からは一時間はかかります。」


 「はい。実際に見てきましたので問題ありません。」


 「分かりました。こちらが書類にならます。彼女の言った値段より5金貨安くさせて頂き125金貨になります。一括で支払いますか?分割にしますか?」


 「一括で支払います。はい。125金貨。こちらにサインで良いですか?」


 マジックポーチから125金貨取り出して渡すと、目を見開き驚いた表情をした。2枚の書類にサインを行った。


 「すいません。空き家の改造と空き地に建物を建築したいのですが、腕の良い職人を紹介して貰えませんか?」


 「ミハイル木材店などがお勧めですが、突然来訪されても断られると思いますので、確認しときますので、明日の昼移行に来ていただけますか?」


 「解りました。」

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