第74話 シャン街へ
バーバラ商会が同行することになったため、新たに馬車を操縦できる人を8名雇い、可憐と鮮血とピューネ達が護衛にあたる。シャン街までは村村を経由すると4日程かかるが、森を直線的に進むため一日半で着く予定だ。
隊列は鮮血・男爵・バーバラ・ピューネ達・荷馬車・荷馬車・荷馬車・荷馬車・荷馬車・荷馬車・荷馬車・荷馬車・可憐となっている。俺は最後尾の可憐とともにいる。
「クーヤン君は変わった知識が豊富だね。」
武器のトンファー始め、馬具の事で可憐からいろいろと突っ込みを受けている。
「ハハハ。物心ついたときから元A ランク冒険者の人からいろいろと教わったからだと思います。」
「その人から教えて貰ったの?」
「闘いかたや魔物の知識などは教わりましたが、トンファーなどはその人に勝つために考えました。」
嘘を混ぜつつ本当の事も話すことで真実味をだす。これぞ木を隠すなら森?使い方違うかも!
「なるほど、なるほど。それにしてもA ランク冒険者に勝とうとするなんて凄いわね。」
「あの頃は力量の差がありすぎて実力の差がわからなかったので、本気で勝てると思ってました。」
「それって今なら力量を図れるって事?」
「完璧ではないですが、なんとなくわかる人もいます。」
「その年でそこまで出来るようになるなんて凄いわ。」
などと会話をしていると、日が沈みかけてきた為に夜営できる場所を探す。小回りがきく小さな馬車といえ、全部で10台もあればなかなか夜営できる場所が見つからず、やむ得ず二ヶ所に別れて夜営することになった。
一ヶ所はマルチ男爵の所に可憐と鮮血、500メートル離れた場所に残り、一応スマホ取り出して半径5キロいないに危険な魔物がいないか検索すると、三キロ地点にオーガの群れがあり、群れの中にはSランクに近いAランクモンスターオーガキングまでいる。
「ピューネ近くにオーガの群れがある。」
「オーガはこっちがちょっかいかけなければオークやゴブリンとかを狩るから放置したほうがいい。」
「そうなのか?」
「えぇ。テリトリーさえ入らなければ問題ないわ。それよりもカメレオンスネークが危険。」
「何それ?」
「いまの人族が知らないモンスターね。そこらへんにいるわよ。」
スマホを取り出して調べると、一キロ事に一匹前後いる。
「臆病な性格なために普段は隠れているけど、お腹がすくと攻撃的になるわ。」
話を聞くと、1度食事をすると二年は食べなくても平気らしく、お腹が空いても近くの動物やゴブリンなどを食べるため人の危害は少ないが、神経毒を持っており、噛まれれば2・3秒で動けなくなる程の強力さをもつ。
別名アサシンスネークともいう。
なんだかんだと夜営は問題なく過ごし無事に街へと入った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます