第73話 バーバラ商会
パナマ街に戻った俺はさっそくバーバラ商会へ向かうと、店先で掃除をしているバーバラとあった。
「クーヤン君お久しぶりです。」
「バーバラさんお久しぶりです。」
「ここでは何ですから中へどうぞ。」
応接間へ通されて、話をする。
「まさかクーヤン君とこの街で出会えるとは思わなかったわ。」
「僕もです。でも助かりました。」
「あらっ!又、困り事かしら?」
「実はマルチ男爵樣の懇意にしているコミット商会を訪れたら門前払いをくらいまして、どこか良さそうな商会を探していたんですよ。」
「なるほどね。それは商談でよろしかったかしら?」
「はい。」
「それを私の方にして頂けるのかしら?」
「はい。さっそくですがこれを見ていただけますか?」
蹄鉄と鐙をマジックバックから取り出して見せる。
「これは?」
「蹄鉄は馬の足を保護する物で、鐙は馬に騎乗しやすくするのと、乗っている時に安定しやすく疲れを軽減出来ます。」
「なるほどね。コミット商会もこんなビッグな商談を逃したと知ったら寝込むわね。」
「ビッグな商談かは実際に使用してから決めたほうがいいのでは?」
「蹄鉄はともかく鐙は間違いなく売れるわ。それで今回も商法を譲って貰えるのかしら?」
「マルチ男爵樣が今回のこれはガドラス辺境伯爵樣に、一番最初に渡したいことと話しておりましたのでそのへんは話し合って貰えませんか?」
「わかったわ。いつ頃行けば良いかしら?」
「今から確認を取りに行ってきます。」
「ありがとう。」
マルチ男爵の所に経緯を話しにいくと、すぐにバーバラとマルチ男爵は面会を行い、ガドラス辺境へバーバラも行く事となった。その時の話の内容は俺は知らないが、話し合いが終わった後にバーバラからは、はぐをされながらありがとうと凄く感謝された。胸が顔にあたって顔が赤くなったのは言うまでもない。
「クーヤンよ。バーバラ商会に引き合わせたこと感謝する。お主もバーバラとの縁を大切にするのだ。」
「はい。ありがとうございます。」
マルチ男爵から凄く評価が高いな??どんな話し合いをされたのかが凄く気になるところだが、明日朝一には出発するので宿に戻り眠りについた。
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