第52話 バーバラ商会

 お店が終わった頃うかがうと、すでに閉店をしてお店の前にたっている商会長がいた。


 「すいません。お待たせしました。」


 「いいえ。丁度お店を閉めて待ってたところですよ。」


 「今さらながらですがクーヤンです。よろしくお願いします。」


 「そう言えば自己紹介をしてなかったわね。バーバラ商会の商会長バーバラです。それではお店に行きましょうか。」


 連れてこられたお店は商談とかで良く使われている個室があるシークレット食堂だった。


 「いらっしゃいませ。」


 「いつもの個室を借りますね。」


 「どうぞ。」


 「後、お任せ料理をお願い。」


 店員にそう言うと、そのままバーバラが個室へと案内した。どうやら常連のようだ。個室に入ると


 「さっそくですが、商法を譲りたいと話でしたがどのような物でしょうか?」


 マジックバックから手裏剣、トンファー、サスペンションを取り出して実物を見せる。


 「まず手裏剣ですが、投げて使うもよし、このように隠し武器としても使えます。次にトンファーですが、攻防一体で使えます。最後にサスペンションですが、馬車に取り付けることで揺れをかなり軽減出来ます。」


 コンコン。


 「失礼します。食事をお持ちしました。」


 一通り説明したタイミングで食事が来たために、道具をマジックバックしまう。


 「食事後に実際の使い方をお見せします。」


 「そうですね。手裏剣はともかくトンファーですか?これはいまいち武器として使えるか解りませんし、サスペンションに限って言えば、まったく想像が出来ません。」


 そこからは世間話をしたりして食事を終える頃にはだいぶ打ち解けれた。


 「食後の軽い運動ってはけではないですが、使い方をお見せします。」


 「お願いします。」


 手裏剣を10㍍離れたあたりぐらいからマルタに投げて、殺傷力を見せる。 

 トンファーは、回転させる事で弓を弾いたり、突くことで槍のように使え、手首をひねり回すことで鎌のように斬ることも出来る事を見せる。

 サスペンションは、実際にバーバラ商会の馬車に取り付けて、乗り心地を体感させる。


 「これは素晴らしいですわ。明日のお昼頃契約を結びたいのですが宜しかったですか?」


 「ありがとうございます。それでは明日のお昼頃、おうかがいします。」


 

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