第18話 協力な中間?

ギルドの買取りが終え、クエストを受ける前に、魔法が見たいとの事で、王都から出て歩いて十分ほどの林の中へ行く事にした。


 「でわ、お願いします。」


 近くの岩に向かって火の魔法を放つ。


 「…」


 口を開けて驚くリーリンの姿がそこにはあった。


 「えっと…詠唱は?」


 「詠唱?」


 「ステータス見せて貰えますか?」


 「ステータスオープン」


もちろん偽造後のステータスを見せる。

 クウヤ レベル3

体力 25

魔力 69

知力 18

魅力 30

素早さ 32

スキル

鑑定レベル1

魔法

火魔法レベル1 特殊魔法レベル1

加護

なし


 「何処から突っ込んだらいいのか困りました。」


 凄く困り果てた顔をした。リーリンがいた。


 「そうですね。魔法から行きますか。まず、特殊魔法は初めて聞きます。」


 「えっ?クリーンとかじゃないの?」


 「それは生活魔法になります。もしかして使えるのですか?」


 「はい、」


 「これはあくまでも予想ですが、生活魔法の上位版かもしれません。」


 「なっなるほど!」


 「因みに詠唱なしで魔法を放つ人も初めて見ましたのですがそれが、関係してそうですね。リー様も知っているのですか?」


 「魔法が使えるのは知ってますが、実際に見せた事はないので知らないはずです。」


 「えっと、魔法は誰に教わったのですか?」


 「…独学?」


 「うん、今更ですね。私は驚かないわよ」


 そう言いつつも深呼吸をして、落ち着きを取り戻していた。


 「ステータスですが、今後誰にも見せない事、魔法を使うときに詠唱をするように、せめて詠唱短縮のファイヤと唱えるぐらいはして下さい。それと威力調整が出来るなら今の半分の力でお願いします。」


 「はい。ありがとう。」


 「それから」


 「まだあるんですか?」


 「なぜないと思えるんですか?そのステータスの値、スキルであの動きも異常です。」


 「なるほど!」


 「鑑定スキルは持っている人が少ないので、他の冒険者などにばれると勧誘がありますので気を付けてください。」 


 「ありがとう。」


 「いえ、こちらこそ差し出がましい事を言って申し訳ごさいません。」


 「いや、リーリン意外だったら今頃トラブルの元だったはずだから」


 「確かにそうですね。だいぶ遅くなりました。クエストを受けて戻りましょう。」

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