第17話 ギルド買取り

三時間かけて徒歩で来た場所を戻るのだが、帰りは大量な荷物&採取も忘れずに行う為、四時間以上かかった。

 ギルドに着くと、三兄弟に台車2台を剥ぎ取り場へ、1台を倉庫へ運ばせてギルド買取りカウンターへ新鮮が一番の薬草を持って行く。


 「おはようございます。買い取りでよろしかったですか?」


 「はい。」


 リュックから薬草を取り出し買取りカウンターへ置くと、リーリンがギルドカードも置く。


 「剥ぎ取り場に荷台車2台、倉庫に1台運んでるので、それもお願い。」


 「少々お待ちください」


 1度確認をするためカウンターを離れ、数分後戻ってきた。


 「買取り金額はギルドカード凍結解除後になりますがよろしかったですか?」


 「構いません。」


 話を終え眠るために家へ行く。今日はゆっくり休んで、明日からクエストだ。リーリンは三兄弟を連れ、草原へ向かいクエストを完了させるようだ。

 夕方前に目を覚まし、家には家族は誰も帰って来ていない。クウガにお願いしてマップをうめるために王都を案内して貰う。武器を購入しようとしたが、この歳では戦うよりも逃げるのが普通なので諦めた。

 家に帰ると父上以外おり、食事を終えていた。


 翌日の昼頃、リーリンと二人でギルドに、買取り金額と新たなクエストを受けに向かった。


 「クウヤ様、一つ大切なお話があります。」


 「えっと、な、何でしょうか?」


 凄く真剣な顔をしたリーリンに戸惑いながらも話を聞いた。


 「クウヤ様は今年六歳にしては非常に身体能力が高いです。少々なんてもんじゃありません。はっきり申して異常です。この事が誰かにばれたら非常に大変な事になります。」


 「やっぱりそうなの?」


 やはり稽古の時にばれてしまっていたと思いながらも苦笑しつつ返答する。


 「あの時の動きの評価をさせて貰えば、一対一での戦いならDランクのモンスターともやりあえると思います。もちろん体格差があるためオークとかは厳しいと思いますが!これは冒険者を初めて、センスがある人ですら一年はかかります。」


 「えっと、内緒で」


 「それはもちろんです。その為に二人だけでギルドへ向かうことにしたのですから、因みにリー様はご存知なんですか?」


 「いえ、父上も知らないです、ただ父上に内緒にされてましたが、火の魔法は使えます。」


 「それは特に驚く事ではないですが、もしかして威力が異常だったりしませんか?」


 「他の人の魔法を見たことがないので解らないです。」


 「ギルドの用事を終えたら1度見せてください。」


 鬼気迫る勢いで言われた俺頷く事しか出来ない。


 ギルドへの買取り額は以下のようになった。


ゴブリン212(魔石42銅貨 討伐報酬126銅貨 )

・ゴブリンは五匹(魔石1銅貨 討伐報酬3銅貨)倒して1セットの常時依頼の為に今回は二匹分損をした。


狼21(毛皮13銀貨 討伐報酬なし )

・一匹(毛皮最大1銀貨 討伐報酬なし )狼は魔物じゃないので魔石がない。常時依頼でもないため報酬はなし。毛皮が最大なのは状態による為


オーク1(魔石50銅貨 討伐報酬なし 肉9銀貨)

・肉はキロ3銅貨の為、今回3百キロ取れた。


ビッグボア2(魔石120銅貨 討伐報酬2銀貨 )


スネークボア3(魔石80銅貨 討伐報酬なし )


ブラックモンキー1(魔石15銅貨 討伐報酬なし 毛皮1銀貨)


ここまで書いて思った。魔石や毛皮なんて個体の大きさや破損具合でかわるし、肉も素材も需要と供給で変わる。毎回細かくの辛いのでざっくり行きたいと思います。


採取と合わせて55銀貨となった。

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