第5話 拠点作り②
今日も朝早くから拠点作りへ向かう。小さな小屋へ転移し、昨日耕した畑にサトウキビや芋やハーブや麦を植える。後は、魔物が荒らさないように昨日伐採した木を使い柵を作って行く。作ってる途中に昨日出会ったフェンリルが来た。
「何をしておるのじゃ」
「畑を魔物が荒らさないように柵を作ってます」
「ふむ、ワシが見張っていてやろう」
「え!良いんですか?」
「お主は面白そうだからな。その代わりワシの寝床を作るのじゃ」
フェンリルが見張るなら安心だ。急いで寝床の作成を行う。作成を行いながらフェンリルと会話していて森について聞いた。この森は果てしなく広く人の納めている土地の20倍はあり、更に海を渡るとその倍の広い大陸などもあるようで、そこには古竜などがいるみたいだ。
寝床を作り終えた後は、鉱山へ向かい採掘を行う。鉄や銀だけではなくダイヤモンドやサファイアなど宝石も見つけた。
昼を過ぎるとフェンリルに帰ることを告げ、ジェット領へ戻り近くの山へ採掘したものを埋めて父の書斎へ向かった。
「父上、ただいま戻りました。」
「おかえり、今日は早かったな。」
「父上に訪ねたいことがありまして、こんなものをみつけたのですが!」
手に持っているものを取ると父は厳しい目付きで、
「これはどこで手に入れた。」
「近くの山で、火魔法の練習をしていたら出てきました」
「近くの山、火魔法だと!」
しまった、町の中は許されていたが外には禁止されていた。
「今は良い。とにかくそこへ案内しろ」
「はい。」
なんとか助かった……
町から一キロ離れた位置に案内して
「ここです。父上。」
「ここの事は誰かに話したのか。」
「いえ、父上以外には誰にも」
「うむ、戻ってよし、明日からは町の外に出るのは禁じる。わかったな」
「はい。」
立場的に勝手に町の外に出たことを咎めはしたものの、内心では、誰にも教わらずに火魔法が使えた事、手に持ってきた宝石に驚いていた、それと同時に結婚式に送る物の目処がついたことに安堵した。
屋敷の自室で相変わらず詰めの甘い自分だと苦笑いをしながら今後の事を考えていた。今回土魔法も使ってかなり奥まで埋めたとはいえ、ある境からなくなれば不信がられる。
小さな溜め息をつきながら自分のステータスを確認する。拠点作りの時に、魔物を倒していたのでレベルの確認と今更ながら女神の加護だ。スクルドの加護って何?
クウヤ レベル14
体力 1800
魔力 48200
知力 8000
魅力 30
素早さ 11210
スキル
剣術レベル1 槍術レベル2 隠蔽レベル5 瞬動レベル4 隠密レベル5 鑑定レベル5 索的レベル5 手加減レベル5
魔法
火魔法レベル5 水魔法レベル5 土魔法レベル5 風魔法レベル5 光魔法レベル5 闇魔法レベル5 特殊魔法レベル5
女神の加護
ファーサンの加護…大地を司る神。土魔法に補正あり
ベルダンディーの加護…風を司る神。風魔法に補正あり
スクルド(ベルダンディーの妹)の加護…水を司る神。水魔法に補正あり
なるほど、やはりベルダンディーの妹か、しかし日本では未来を司るとかだった気がするが、名前が一緒なだけで別なのかな。
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