今度は正統派な伝奇モノだ。

※小説は絶対評したいので星は適当です。
※最後まで読んだ感想です。

駆け出し鬼祓い師の藤倉一弥の物語だった前作『鬼祓い』の続編で、彼の許嫁である玲奈が実質的な主人公。前作よりもどろりとした質感の正統派伝奇モノといった風情で、オチに向かうまでの妖の悲哀は、より増している印象でした。

あと、どうやら作者の鷹野さんが一弥は女に振り回されれば振り回されるほど味が出るキャラだということに気付いてしまったのか、玲奈にかなり痛い目に遭いながら苦労させられているのが面白かったです。

さらなる続編では、どうやら彼の妹が主人公だそうで。一弥がどう転げ回ってくれるのかも期待するところです。