第49話 数えてないんだけど

 これ、パーカッショニストは割と「わかるー」って言ってくれるんだけども。


 近所で工事しているとき。

 カラスが鳴きながら通過したとき。

 オフィスで電話が鳴ったとき。


 同じ間隔で何度も同じ音がする事ってありますよね。


 そういうとき、例えばカラスでもいいんだけど、カラスが通過してから「今、カラス何回鳴いた?」って聞かれたとしましょう。答えられますか?

 これからカラスが鳴くとわかっていて、「今からカラスが鳴きます、数を数えましょう」というのではありません。まるっきり関係のないことをしていて、そこを鳴きながらカラスが通過した。全く気にも留めていなかったけど、耳には入っていた。

……そういう状態です。


 ぶっちゃけ、これ答えられます。

 耳に入っている時点で、リズムを刻んでいます。


 カラスが鳴きながら通過します。

 カー、カー、カー、カー、カー、カー、カー。


 これを音楽屋(特に太鼓屋)はのです。

 上のパターンなら多分こう。


 カー、カー、カー、カー、

 カー、カー、カー、休符


 4拍子ですね!(きっぱり)


 カー、カー、カー、カー、カー、カー。だったら……


 カー、カー、カー、カー、

 カー、カー、休符、休符


 そんな感じで『リズムで』耳に残っているので、それを再現すると即座に「7回」とか「6回」とか返事ができます。



 だってクラシックファンなんだもん!(いや、関係ねえよ!)




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る