第3話 鼻歌地獄
第1話・第2話と『剣の舞』について書いたんですけどね。
『剣の舞』くらいならいいんだ。短いしね。
何かの拍子についうっかり交響曲の第一楽章なんか口ずさんでしまった日は最悪で、もう第四楽章までがっつり歌ってしまう……病気だな、これ。
よくやっちまうのが、マーラーの交響曲第一番『巨人』。ついうっかり一楽章を歌っちゃう。もちろん最後まで歌って終わるわけだ。
とーぜん指揮だって振ってるし、ヴァイオリンも弾いてるよ、ティンパニなんか情熱的に叩いてるし、シンバルなんか入った後は感動だよね! エアだけど。
で、私の鼻歌は最後に拍手と「ブラボー」が入って終わる。ここまでが一つの流れ。絶対にスタンディングオベーションなわけだ、鼻歌だけど。
ところが。
第一楽章って、終わっても拍手が鳴らないの。いつまでも鳴らないの。当たり前なの、曲終わってないから。
恐ろしい事に、第二楽章が当然のように始まるの! 鼻歌で!
なんでやねーん!( ゚∀゚)o彡バシッ
自分でも壮絶にツッコミを入れつつ、止まらないもんは仕方ない、結局二楽章も最後まで歌うのね。
……わかりますね。
二楽章が終わっても拍手は鳴らないんですよ。ええ、鳴りませんとも!
結果として第四楽章まできっちり身振り手振り付きで最後まで歌って、スタンディングオベーションと共に終わるわけですよ、鼻歌が!
勿論自分で拍手して、自分で「ブラボー!」って言うんだよ。鼻歌だもん。
みなさんもやるでしょ? やるよね? 如月だけじゃないよね?
だってクラシックファンなんだもん!
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