第4話 痛ってててて……

 あれ? 第1話と同じ? と思った方、よーく見てね。違うから。『っ』が入ってるからね。


 冷凍むきエビくらいだと「痛てててて……」なんだけど、もっともっと痛かった時、一瞬声が出ないのね。

「痛っててててて……」ってね、一瞬息がつまるのね。

 そんなときって『剣の舞』にならないわけだ。


 じゃあ、なんになるの? あるんだ、これが。これわかったら凄い。


いってて てててて

てってて てててて

てってて てってて

てってて てってて


わかるかーい(ノ`□´)ノ⌒┻━┻


『動物の謝肉祭』より第2曲「雌鶏と雄鶏」(サン=サーンス)がこれ。聴いてみてね。


 でね、終曲でそれまでの全部の動物がちょっとずつ出てくるのね。ライオンがいて、ゾウがいて、ロバがいて、化石がいて(いるっていうのかな)、やっぱり雌鶏と雄鶏もいるのね。こっちの方が「いってててててて」なんだよね。

 しかも……「てってて てってて」のところから低音が駆け上がるわけだ。


 ベース歌いてぇえええええ!!!(またやってる)


 こうやって如月があちこちにぶつけたりするたびに、延々と何かしらのクラシックが鼻歌で流れるわけなんだけど、みんなそれやるよね? やるよね?



 だってクラシックファンなんだもん!

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