第17話

 奴隷3225名

 警備兵125名

 その為世話係340名

 スパロー5匹

 コボルト23匹

 ゴブリン21匹

 ラットラット47匹

 各スライム39匹

 この人数は現在町開拓で働いている人数だ。

 そこに俺やゼロスにメイド等も加わる。

 その中で実際にアルトの配下に新たに加わってしまった、警備兵や世話係合計465名。

 元々魔物の仲間を含めると600となり、この数の中には山奥の洞窟前に居るウィード5匹は入っていない。


 ……多くね?いや、どう考えても多いだろう。


 いきなり配下が増えたことに、町開拓時は仕事がキチンとあるから問題はないにしたって、その後開拓が終れば?どうやって養う?

 どんな仕事がある?そんな事を考えていた。


「アルト様」


 そんな状態の時に俺を呼ぶのは、執事のゼロス。


「商業ギルドの預金の件だったよね?」


 2日前の段階でゼロスが帰って来た時に、本当は聞く筈だった事だけど、俺が開拓に魔物を投入したのが原因でゼロスは開拓中の町中を走り回る羽目になったので、商業ギルドの口座にどのくらいの預金(委託販売の利益)が入っているのか報告を受けれなかった。


「そうで御座います。確認した時点で預金の方ですが」


 その預金を開拓の資金に出来ればいいんだけど……。

 此のままでは、1年半後には資金が足りなくなり町を作るどころではなくなる。

 実際は、これから人員も増え開発も進むことによって、人件費はさらに増えその際にはこの町で何か金銭確保が出来るようにはしないといけない。

 一体幾らほど預金されているか分からないが、本当に少しでも足しになっててくれればいい。


「確認しました時点では、光金貨3枚、白金……の預金がありました」


 んっ?幾らだって? 聞き逃してしまった。


「預金の本当は光金貨3枚、白金貨89枚、金貨23枚、銀貨72枚、銅貨90枚でした 」


 ううむ、今度は聞き逃しは無かったが、前の世界みたいに金額の呼び方が無いこの世界では、どうもまだ馴染めていない。………って、幾らだって?


「光金貨3枚、白金貨89枚、金貨23枚、銀貨72枚、銅貨90枚です」


 あぁ、日本円なら3, 892,372,900円か…なんだ。開拓資金余裕に足りそうじゃ……


「3, 892,372,900円だって!!」

「いえ、光金貨3枚、白金貨89枚、金貨23枚、銀貨72枚、銅貨90枚です。何ですか?その呼び方は?」


 呼び方?あぁ、つい日本円の読み方をしてしまった……まぁ、今はいい。


「ゼロス?その預金は委託製造販売で売れた分。しかも俺に入金される金額ってその一部だよね?」

「そうなります。アルト様…販売価格の何割入るようになっているんでしょうか?」

「えっ?全く知らないけど?クルオラさんに丸投げしたから」

「……手取り分幾らか次に委託販売の際には、決めた方が宜しいかと……もし、商業ギルドに利益が無いなら、取引を失う恐れが御座いますから」

「そうだね……知らなかったけど……次は確認大事だね。まぁ、今回は手取り分が高くしてあったのかな?そのお陰で何とかなりそう?」

「はい!十分すぎます!この資金があれば、鉄骨鉄筋コンクリートの建物も重要施設以外にも建てれそうです」


 そうなれば有難い。それなら職人奴隷等も町の開発が落ち着いたら、売らずにそのまま引き取り、生産施設や商業施設に倉庫等を鉄骨鉄筋コンクリートで建てたら、生産スタートして金作するのもありだな。

 ……まぁ、町を囲む塀を完成させないといけないけどね……。

 だが、そうなると町の開発レイアウトも若干変更しないとな……。


「そうなると、開発レイアウトに計画書も変更し直さないとかな?」

「そうなります」


 うぁ……、物凄く大変だぞ……パソコンもプリンターも無いから複写も大変だな……。

 複写……誰か手伝ってくれないかな?





 それから何週間が経ち、陛下……父上が町の進捗状況を見に来るらしい。

 普通はこういった場合には王自らではなく、監察官が視察に来るらしいが、町の領主も開拓責任者も俺になっているから、父上直々に視察するらしい。


 あれから町の開発は順調に進んでいるが、やっと生産施設や商業施設に取り掛かれている。

 初めは生産施設と商業施設を別々の場所に作ろうかと思ったが、どうせなら俺の直轄の施設だから複合施設にしらたどうかと思い、ゼロスに相談したら、そういった場所もあるとの事で、土地もふんだんに使い物凄く広い建物を作る予定だ。


「アルト様、カインド王は本日視察に来られますので、町門に今から向かう準備をお願い致します」

「分かったよ、直ぐに行く」


 そうしていち早く建てられていた新築の領主低から馬車に乗り、今日のいつ来るか分からない父上を迎えるために、朝の日が上る前に領主邸を出発する。


「ゼロスどう思う?」

「アルト様、どう?とはどうされましたか?」

「町の進捗状況だよ。今のところ鉄骨鉄筋コンクリートにしているから、木造よりは時間が掛かっているが、思ったよりも早く行っていると思うけど?」

「そうですね。普通の町開発で1からとなりますと、重要施設は石を切り出し建てられ、鉄骨鉄筋コンクリートで建てるよりは相当時間は掛かります……ので、資金は掛かりますが今のやり方の方が早いでしょうな」

「なるほど……分かったよ。ありがとうゼロス」


 ふむ、それなら進捗状況で父上に怒られるのは無いだろうな。




「父上!視察ご苦労様です!」

「うむ」


 町門にて父上が来るのを待って居たら昼前に到着した。


「ふむ……。城壁の周りには塀を掘ったのか……。で、これが噂の鉄骨鉄筋コンクリート製の城壁かな……?」


 うん、いくら身内の父上だからと言っても、今日は視察に来ているのだ。

 やはり緊張はしてしまうな……。


「そうですね。この城壁は外側には石材を使い内側に、鉄骨鉄筋コンクリートをそして、補強で木材を使用致しました」


 そう、町を囲む城壁の周りは堀を堀、将来水を張る予定だ。

 始め城壁には鉄骨鉄筋コンクリートのみを考えていたが、強度を上げるため分厚い石材を使用し、もしものために木材で補強した。

 結果、片面の壁だけで厚さが5メートル程となり、両壁を合わせただけで10メートルになった。

 その際にどうせなら、兵の詰所も中に入れ込んだりと城壁には様々なスペースを用意した。

 まぁ、魔物が居る時点での町の防衛が出来るように考えた結果こうなってしまったのだ。

 そして、中のスペースは広くとり15メートル合わせて25メートルの分厚さがある城壁が出来ている。

 町の建物の中で最も力を注いでいる分、経費は掛かるが、安心して町に住むためと思いこうなってしまった。

 だからか、父上もどこか興味が湧くのだろう。


「……城壁はどの位出来上がっているのかな?」

「現在は5分の1程度です」

「そうか……中を見ても?」

「構いませんが、そちらは作業員が仮住居にしてますから、あちらの建設途中の場所だったら、視察可能です」


 将来は詰所にするが、現時点では作業員やお世話の方の仮住居として居る区画を過ぎ、父上を建設途中の場所まで案内する。


「これ程とは……なぁ、アルトよお前はこの町で何と戦うつもりなのだ?」

「えっ?何と戦うつもりって父上、魔物や盗賊等ですが?……この世界にはドラゴン等の驚異がある限り、城壁は気を抜けません」


 俺も小さいときに野盗に誘拐されたからな、警備も強化するのが良いよね?


「そ、そうだな……ドラゴンか…あぁ、その通りだ…気は…抜けぬな」


 その通りです、父上。


「おぉっ!あのスパローは人になつっこいの」

「あのスパローは私が鑑定の儀で従魔にしたスパローですよ」

「ほう、どおりで!アルトが誘拐されたときには大活躍したからな! あのスパロー達は。アルトも覚えておらんだろ?ハッハッハ!」


 いや、父上、バッチリ覚えてます。

 それにしても、スパロー達も頑張って居るな。

 お陰で作業効率も段違いに良くなったもんな。

 おっ!ゴブリンやコボルト達は今資材を運んでるのか。


「ぬぉ!町中に魔物が!くっ、城壁が出来る前に町中に侵入を許すとは!警備は何をやって……って、何だ、あの装備は……しかも……建設作業中……だと……」

「カインド王……あちらの魔物達は全てアルト様の従魔です。……他にも作業の手助けとして数多くの魔物がこの町で働いています」


 あっ、ナイス説明だゼロス。

 流石は執事だな。


「う、うむ。そうか……作業の手伝わせているのか。……見たところ、職人の言うことを聞いているみたいだし、問題はないようだな……うむ。これなら、追加の作業員の送り込みを見送って、奴隷の職人を探すはずだな……」

「あっ、父上。城壁の上に登ってみますか?」

「城壁の上にか?危険ではないのか?」

「広さもあり、問題ありません」

「なら、見てみよう」


 そうして、城壁内に定期的に設置してある上に登る階段を使い、城壁の上に登る。

 雨対策として、城壁上に上がった時階段が濡れないように、登った場所にもある程度広い建物を建てている。


「城壁の上がこれほどの広さとは……」

「そうですね、この上からも町周辺の魔物等に対して、立ち回れるようにし、小さい建物等を建てています。その建物はやはり倉庫等と後は私が管理する建物ですね」

「えっと……アルトよ、確認で聞くがここには町を作るんだよな?」

「そうですね、要塞都市ですね」

「あぁ、要塞都市な……」

「では、次にご案内致します」

「う、うむ…」


 次に案内したのは領主邸だ。

 昼も軽く過ぎた頃になり、一度昼食にすることとした。


「……これはまた変わった建物だな」

「そうですね、鉄骨鉄筋コンクリートで造られた、領主邸になります。メイドや執事に警備兵、客間に応接間、執務室…まぁ、それらを考えると、どうしてもこのようになってしまいました」


 父上がそう説明を受けながら、領主邸を見上げる。


「でか!……高さもそうだが、広さもそれなりにあるな……」

「全五十階建てで地下は三階まであり、馬車等は地下に止めれますよ」

「五十階建て……王城よりも高くないか?」

「遥かに高いですが、住民の避難場所にもなりますから、やはり収容率を考えるとこうなりました」


 うん、ここも気合いが入った場所の一つだもんな。

 夢の最上階と49階は全て俺の住居スペースで、48階から47階は俺の作業場があり、46階から40階はお客様専用の宿泊フロアだ。

 39階から36階はメイドや執事に兵士達の住む場所がある。

 35階は執務室や会議室等業務に必要な部屋があり、34階は警備兵の為の詰所や運動スペース。

 33階から30階は各担当者の執務部屋、29階は食堂に談話室等のリラクゼーション設備がある。

 28階から4階はまだ使用未定フロア。

 3階は遊戯、アスレチックで、2階は警備兵の詰所になっていて1階はエントランスホールに受付と、ここにも食堂がある。

 うん、もう屋敷と言うより、ビルだな。


「そうか……だが、上に上るのも大変だな……」

「それは大丈夫でございます。アルト様の様々な新たな発明品がふんだんに盛り込まれておりますから……」

「そうかゼロス。何だか入るのが怖くなってしまったんだが?」

「大丈夫でございます。安心安全設備と機能重視で快適空間になっておりますから……」


 まぁ、俺の発明ではなく、現代地球にある設備を再現しまくったからな。

 当然俺だけの知識ではなし得なかった、オーバーテクノロジーだが、何故か神書に作り方が丁寧に書いてあり、それを実行。

 わざわざ、ファンタジー素材の代用品で造られた物が色々と……まぁ、それは父上が見てからのお楽しみだな。


「「「カインド陛下、お疲れさまでございます!」」」


 中に入り、エントランスホールには俺専属のメイドが立ち並び、父上に挨拶をする。


「うむ」


「カインド陛下、アルト様御食事の御準備が出来ておりますので、御案内をさせていただきます」


 俺達はメイドに案内されるままエントランスホールから移動していった。


「むっ!どういう事だ?案内されてきた場所はただの小部屋ではないのか?」


 扉を開き案内されるがままに着いてきたカインドは、アルトにそう言いながら振り向いた。


「あっ、すみません父上。この建物はこのエレベーターって言う乗り物で上の階へ移動致します。因みに最上階の僕の私室には違うエレベーターに乗る必要がありますが、父上にまずこのエレベーターに乗って頂きたく思いこちらに来ました」

「この部屋が乗り物だと……?」


 カインドはそう疑問に思いながら、小部屋を隅々と目で確認する。


「そうです。取り敢えず僕から入りますね?で、入ったら僕みたいに前を向いたままいらしてください」

「むっ……こうか?」

「はいそうです。では、お願いします」

「はい。では、扉が閉まります!エレベーター稼働時は、跳び跳ねたり、激しく動かないようにお願い致します」


 カインドとゼロスが乗った時点で俺はメイドに合図をし、エレベーターが動き始める。


「むっ!動いたか……なっ!外が見えるでないか!……どんどんと上っておる……」

「そうです父上。エレベーターの入口以外は強化ガラスを採用し、外の景色が見えるように致しました」


 エレベーターから見た景色は建設途中の建物や、完成している建物が見え、その周りは空き地になっており、少し遠くには作業員の住む仮設住宅がちらほらと建っているのが見えた。


「これがエレベーターと言う乗り物か……あの左側の建物は何になるのだ?」

「あの建物は建設途中ですが、私が管理する生産商業施設ですね」

「……生産商業施設だと?それにしては敷地が広いんじゃないか?」

「はい、色んな物を販売する予定になりますので、広い場所に致しました。因みに、商業ギルドは別に建てますが、どういった風にするかは未定になってます。また、あちらの建物はこの町の総合庁舎になります」


 生産商業施設の広さはこの領主ビルの敷地より遥かに広い、ただ建設途中で今は基礎工事が始まったばかりだ。


「そうごうちょうしゃ?何だそれは?」

「まずはこの町も含め、この領地は国から僕が与えられております。その領地内の土地の販売又は貸出しをしたり、職人も商人も工房や商店を出す場合はまず、あちらで許可申請をもらって、防火管理や食品衛生的に問題なければ、こちらに申請書を回したり、全住民の戸籍や住民登録をするところになります」

「うむ、よう分からん言葉ばかりだ……難しくしすぎではないのか?」

「いえ、どれも必要な事になります」

「そうか…なら、後で詳しく書類で貰えるか?」

「はい、準備致しております」

「……うむ、後で読ませてもらおう」


 そう話している間に、46階が近くなってきた。


「そろそろ着きますね」

「ぬっ!もうつくのか……って、話しているうちにもうこんなに高い所まで……」


 カインドはエレベーターの上る早さに驚いているが、エレベーターが止まりメイドの案内が入る。


「カインド陛下、アルト様着きました。足下に注意して降りられてくださいませ」


 ここで、エレベーター専用メイドとはお別れし、アルトはカインドの案内をする。


「ここは?」

「この階は客室ですね」

「この階丸ごとか?」

「そうです。父上は最上階の部屋に泊まる場所は御座いますが、父上と一緒に来られた配下の方達はこの階の客室に泊まることになります」

「なるほどな、様々な催し物もする時等で、他の貴族が来た場合に泊まる場所とな……確かに、王城でパーティーを開くとどうしても近場の貴族の家や、宿にお願いをしていたが、それがなくなるだけでも便利だな」


 父上も納得したようで、何やら考えている様だけど視察は今のところ順調に進んでいるな。


「父上次は最上階にご案内致しますが、すみません。エレベーターの場所まで少し歩きます」

「そうか、まだ最上階があるのか……だが、このエレベーターとやらでは行けぬのか?」

「このエレベーターはお客様専用になり、このエレベーターでは行けない階もあるんですよ」

「ふむ、そうだな。確かにこのエレベーターとやらでアルトの私室まで行けるようなら、問題だな」

「その通りです。その他にも止まらない階はいくつもあります」


 目的のエレベーターまで案内し、俺達は最上階を目指す。


「このエレベータは外は見えぬのか?」

「そうなんです、外が見えるのはお客様用のエレベータのみになります」

「何故そのようにしたのだ?」

「経費削減とかではなく、ただ単にこのエレベータを使うのは、ここで働く身内ですからね。時折機密が必要な物や人物を乗せるわけですから、見えない方が良いかと思いこのようにしました」

「良く考えておるな……だが、部屋も相当ありそうだがどうなっているんだ?」


 そうなんだよな……この領主ビルにはまだまだ空き部屋が多く、未だにどう使うかは決まっていないんだよな。

 だが、これから住民が増えるとそれにつれ住民一人一人の住民票や戸籍等、又は様々な書類が増えるだろうから、多分それで埋まってはきそうな予感はする。

 せめて、パソコンが作れればいいんだが、まだそこまでは作れなかったんだよな……。

 だが、おいおいは作っていく事になるだろう。

 そうなれば、作業の効率も大幅に上がるしな。


「殆どの階でかなりの部屋数が余っています。これからどうなるかはまだ未定になっています」

「ふむ……要は勢い良く高くしすぎたのだな……」

「はい……」

「そこはまだ子供だな、少し安心したぞ」


 そして最上階の私室フロア迄たどり着いて、ここに待機したメイドから案内されるままフロアを移動したアルト達。

 昼過ぎともあってお腹が空いていたのもあり、リビングに用意されたばかりの料理達からする匂いで、お腹を更に刺激し空腹感が襲ってきた。


 リビングには既にカインドと共に視察に来て、別行動をしていた財務大臣のフィリップと騎士団団長総括のギルツが居て、椅子には座らずに立って俺達を待っていた。


「おぉ、ギルツにフィリップ先に来ておったか。そっちの視察はどうであった?」


 ギルツとフィリップを見つけたカインドはそうきりだした。


「はい、帳簿の確認を致しました所、開発の支度金は無事に運用されておりました。……が、普段の町開発と違い各ギルドや各商会からの開発資金の援助は一切無く、足りない分はアルト様から手出しされているようです……それが気になるところでした」


 普通の町開発は各ギルドや各商会等また、貴族から開発資金の援助が普通はあり、開発支度金が足りないところは、援助金で補いながら節約する場所は節約しながら町開発を行うらしい。

 そして、援助金を貰った所には土地を多目に用意したりとしなくてはいけなく、後々町の区画決めに問題も出るみたいだ。


 ただ、この町ではそうはなりたくなかったので、援助金を始めに断っていた。

 そうなると多少回りの反応が著しく悪くなって、批判の声も上がったそうだ。が、ある程度したら土地の販売や貸出しも始めるのでそれまでの我慢ということで、王子の特権を使いゴリ押しをした。


「話には聞いていたが、本当に援助を断るとはな……まぁ、機密事項も何かとあるから難しいかもしれないが、断りすぎるのも後々面倒になる。そこは気を付けるんだ」

「はっ、分かりました」


 まぁ、委託製造販売した利益分が足りなければ、たんまりある秘蔵してあるお金を使うから問題はない。


「では次は私の報告を…」


 次は騎士団団長総括のギルツが報告を始める。


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