第4話付き合う事に
私今、完全に間違えたわよね。昨日読んだあのラノベ?のせいだわ!あーーーーあ、もうしょうがないじゃない、司くんに好きだなんて言えないわよ恥ずかしくて。どどどどうしよう、どうしよう。
「なんで、俺がげ、下僕にならないといけないのかな?」
すると、私の問題発言の後のいっ時の沈黙を司くんが破った。
そうよね、そうなるわよね。……………そうだわ!このまま押し切っちゃえばいいのよ!
昨日撮った写真もあるし、それを使えばいけるわ。
まぁ、司くんの彼女になれないのは不満だけど、告白しょうとしたら下僕になれ、なんて言った変態女だと思われるよりマシだわ。
「別に誰でもいいのよ」
嘘よ司くんそんな事ないわよ。
「じゃあなんで俺なんだよ」
「それはあなたの弱みを握っているからかしら」
そんなのあなたが好きだからに決まってるじゃない!
「弱みってなんだよ」
「あなた、オタクなんでしょう」
司くんがどんな趣味を持っていようと気にしないわ。
「オタク?俺が?そんな訳ないじゃん、あはは」
ここであの昨日私の司コレクションに新たに加わったあの写真を出すしかないわ。
「これ、あなたよね?」
「お、俺です」
照れてる司くんを見て私はイジワルをしたくなった。
「え?なんて?」
照れてる照れてる、うふふ、かわいい。
「俺です!」
「そうよねあなたよね」
「なんで俺なんだよ」
「あなたが何か隠してそうだったからかしら」
司くんを尾けてた、なんて本当のこと言えないわ。
「好きだから、かしら」
あれ、私…………今、告白してたーーーーーーーーー!!!しちゃったわ、告白。
「なっ」
凄い驚いてるわ司くん。そりゃあ、そうよね下僕になれなんて言われた人に好きだなんて言われたのだもの。
こんなんじゃ絶対に振られたわ。
はぁ〜〜〜〜、今日は枕を涙で濡らす事になるかもしれないわ
「わかったよ付き合ってやるよ」
えっ…………やややったー!!やたわ!!よくやったわよ私
恥ずかしがり屋でいつもみんなにキツく当たってしまっていた私。
そんな私は司くんに、好きという気持ちを伝えずに高校生活を終えてしまうのかと思っていた。
しかし、こんな形だが司くんに好きという気持ちを伝えることが出来、それだけじゃなくオーケーの返事まで貰えるなんて、こんな嬉しい日はないわ!
「そうよ、最初からそう言えばいいのよ」
はあ〜〜また強く当たっちゃって。
司くんの彼女になったんだから愛想を尽かされないように頑張らなきゃ。
「で、俺は何をすれば良いんだ?」
「そんなに難しい事は無いわ、ただ私と一緒にいてくれればいいのよ」
そして私とイチャイチャ学園生活を送りましょう…………ヤバイわ考えただけでニヤニヤが止まらないわ。
「分かったよ。でも、絶っっ対に言うなよ」
司くんも恥ずかしいのね。
司くんと付き合っている事をおおっぴらに出来ないのは不満だけど、まあ良いわ。
なんてったって『彼氏の司くん』の頼みなのだもの。
『彼氏の司くん』ここ重要よ。
「それじゃあ」
「待ちなさい」
足早に帰ろうとする司くんを私は呼び止めた。
「はぁ〜〜今度は何?」
「あなたの連絡先を知らないと不便だから交換しましょう」
行けるわ今この状況なら連絡先もゲット出来るわ!
私は司くんと連絡先を交換した。
「まずは今日一緒に帰りましょう」
私はここで提案をしてみた。
ほら、私たちつつ…付き合う事になったんだし。
「はいはい分かりましたよ、昇降口で待ってます」
そうい司くんは言い残して行ってしまった。
司くんが行ってしまい一人残った屋上に続く階段で小躍りしていた。
やったやった!
下僕になれ、なんて最初はどうなるかと思ったけど、まさか……司くんの彼女になれるなんて。
それに司くんと一緒に帰れるなんて。
今までだったら遠目で司くんを見てるだけたのに、今ではボディータッチも有りなのね。
これからの学校生活が楽しみだわ。
授業が始まるチャイムが鳴った。
私はスキップで教室に戻った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます