ぼくのお嫁さん

勝利だギューちゃん

第1話

「突然ですが、私は魔法使いの女の子です」

「単刀直入ですね」

「はい。君は選ばれ紳士です」

「でうやって選びました」

「別に誰でもよかったんですが」


女の子は、ダーツを投げるしぐさをする。


「全人類の男性の名前を書いた、紙を貼ってダーツを投げたら、

君にあたったので、決めました」

「安直ですね。でも、どうして男なんですか?」

「私も、女の子だから、男の人を求めます」

「そうですか」


変わったドッキリだな


「信用してないでしょ?」

「はい」

「じゃあ、証拠を見せてあげる」

「何ですか?」

「ルドルフおいで」


女の子が合図すると、ルンバが飛んできた。

女の子は、それに乗り、空を飛んでいる。


「どう、信用した?」

「あのう」

「何?」

「どうしてルンバなんですか?魔法使いなら、ほうきでは?」

「いつの時代よ」

「でも、その格好・・・」

いかにも、魔法使いというコスプレをしている。


「この格好、いや?」

「はい」

「じゃあ、どんな格好がいい?」

「JK」

「君、高校生でしょ?」

「JK」

「・・・了解・・・」


女の子は、JKの格好になった。


「君は、ブレザー派でしょ?」

「よくわかりましたね」

「それと、下着は純白で・・・」

女の子は、めくろうとする。


「あっ、いいです。いいですってば」

あわてて止めた。


「下着くらいいいのに」

「恥じらい持って下さい」

「つまんないの」

女の子はいじけている。


「で、結局、何の用ですか?」

「そうそう、君の願い事を、何でもひとつ叶えます」

「ひとつですか?」

「そうそう。増やせというのは、ルール違反ね」

「わかってますよ」


俺はしばらく考えて・・・


「100年間待って下さい。その時に言います。」

「OK。その願い叶えます」

よかった。介抱される・・・


・・・って、


「何でいるんですか?」

「今、100年待てっていたでしょ?だから待ってるの?」

「どこでですか?」

「君のそばで」

「人間は、100年も生きられません」

「知ってる。だから、ずっとそばにいることになるね」

「ということは・・・」


女の子は、ルンバからおりて、お辞儀をした。


「私は、クルミ。ふつつか者ですが、よろしくお願いします」

クルミは、ウインクをした。


「そういうことです。愛する旦那様の、早田優一くん」

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ぼくのお嫁さん 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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