第8話 みずうみ
おじいちゃんの望遠鏡がある研究所の敷地には、湖もあった。今は冬で寒い。星のように輝いていて綺麗だ。
「この中へ入れば星になれるかも……」ひとりでに呟いた。
その瞬間、僕は、静かに深い深い湖に沈んでいった。
それは、満点の星空の下の出来事だった。
そこから、僕の記憶は鮮明ではない。ただ綺麗な雲の上に浮かんでひたすら空を見上げた。
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