第7話 家に帰るのやーめた
僕は、ずっとここでいいや。夜になって、望遠鏡を覗いたら、もう離れられないほどに感動した。言葉で表せないほどの美しい光を放ち、どれだけ遠くても僕らを感動させてくれる。いつまでも見ていたい。でも家だと全然見えない。ベガとデネヴ、アルタイル、アンタレス、プロキオン、シリウス……。でもここでは、知らない星まで見えてくる。なんて綺麗なんだろう。
「僕は、星になりたい。輝く星の近くへ行きたい。」
おじいちゃんも星になったんだ。僕も星に……
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