第5話 とむらい

 お父さんさんがおじいちゃんとの思い出をみんなの前で話す。みんな泣いている。おじいちゃんのお葬式が始まったんだ。そこで初めて、お別れの実感が湧いた。

 どんよりした空気が、クラスのといる時より重くのしかかる。


 そして、おじいちゃんと最後のお別れをして、親戚の人と話をした。みんな悲しそうで、おじいちゃんに会いたくなって星の話を僕からし始めた。そうしたら、僕のおおおじさんで、おじいちゃんにとっての弟になる人がこんなことを言った。「兄さんも星になるんだなぁ、手に届かない美しさを求めて研究に明け暮れた兄さんが星になっちまうとはねぇ。」

 ふっと、おじいちゃんの話し声が聞こえた気がして心がきゅっとなって、“星になる”ってことよく分からなかった。

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