第3話 ベランダ

 今日は、日曜日。部屋の中でひたすらゲームをしていた。なんてことない時間がただただすぎるのは日曜日の特権だ。朝から画面を見つつ付けてかれこれ5時間経ったせいか、目が疲れていた。


 その時、キラッと部屋の窓から垣間見える空に何か光が流れた。

「おかしいな、夜でもないのに流れ星?まっ、まさか、ゆっ、UFO《ユーフォー》!!?」

 慌てて目をパチパチさせて、顔を洗って、ゲームは諦めて来週の楽しみにとっておいた。


 その日の夜、寝る前にベランダへ出た。空は雲がかかって弱い月の光が寂しく思えた。そのままぼーっとしていたが、昼間の光のことが気になった。ただ、まつげにゴミがついていたとか、目が疲れてたからとかじゃないことをつい考え当てしまう。変な癖だ。

 


 また変なものを見ないようにとしっかり頭まで毛布をかぶって寝た。なんだか少し嫌な予感がして不安が押し寄せた。何がそうさせているかはわからなかった。

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